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濡れ衣
事件
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事件が起きたのはそれから三日後の昼休みだった。
「なんで勝手なことしたのよ!」
日直の仕事で職員室に行っていた私が教室に戻ってくると、紗英が怒りを堪えるように顔を真っ赤にして、大きな目には涙を溜めてみちるをにらみつけている。一方のみちるは、面倒くさそうにうなじのあたりを指先で掻いていた。
周囲は突然のことに戸惑いながらも、興味津々といった様子で二人を見つめている。
どうしたんだろう。さっき一緒にお弁当を食べていたときは、こんな険悪な雰囲気はなかったのに……。
「なんで先輩にあたしのこと話したの? 意味分かんないんだけど」
「……いいじゃん。別にあんたが先輩のこと好きだってバラしたわけじゃないんだし。ただ『紗英が先輩からメッセ返ってこない~って毎日泣いててウザいんで、ちゃんと返してあげてくださいね』って言っただけ」
「泣いてないし。嘘つくのやめてよ。あんたのせいで先輩から『なんかゴメンね』って来ちゃったじゃん」
「ああよかったねー。欲しくて欲しくてたまんなかったお返事でしょー? もっと喜んだら?」
おちょくるようなみちるの言葉に、紗英の唇がわなわなと震えた。
どうしていいか分からず、二人から少し離れたところで狼狽えているだけの私に、クラスメイトたちが、ちらちらと視線を向けてくる。「友達でしょう?」と暗に責められているみたいだった。
だけど……どうしたらいいんだろう。
紗英の味方をする? みちるの味方をする?
どっちが間違い?
こんなとき、柴崎くんがいてくれたらうまく取りなしてくれるのに……。助けを求めて教室を見回したけれど、運悪く柴崎くんは不在だった。
「……てか『ウザい』って、あたしのことそんなふうに思ってたんだ」
「当たり前じゃん。毎日毎日、どうしよ~って言われるほうの身にもなってよね」
紗英はきゅっと唇を引き結び、みちるから一歩距離を取った。
「……分かった。もうあんたとは話さないから安心して」
教室から出ていこうとした紗英が、ふと、入口の近くで立ちすくんでいる私に視線を向けたかと思うと、つかつかと歩み寄って私の腕を取った。
「行こ、莉愛」
「え、あ、あの……」
私が紗英に引きずられるようにして教室をあとにすると、みちるに駆け寄る円香の姿がちらりと見えた。
******
もう六月だというのに、人気のない踊り場の空気はひんやりとしていた。階段に座り込んだお尻がじわじわと冷たくなってくるほどだ。
「ひどいと思わない? あたしはみちるのこと信頼してたのにさぁ」
「う、うん」
私がポケットティッシュを差し出すと、紗英はちーんと音を立てて鼻をかんだ。
「でも、みちるも――」
「やっぱり、莉愛って優しいよね」
「……え?」
涙で目が潤んで、頬がほんのり赤く染まった紗英は、とても可愛らしかった。そんな紗英に微笑まれた私は、言いかけた言葉を飲み込んでしまう。
「だってさ、いっつもあたしの話ちゃんと聞いてくれるし、あたしが嬉しいって思うことしてくれるし。莉愛と一緒にいて嫌な気持ちになったことないもん。みちるなんかと大違い。あたし、莉愛と友達になれてよかったー」
紗英がそっと私の手を握った。
友達。
私の胸がじわりと熱を帯びる。
……私がやってきたことは、間違いじゃなかったんだ。
紗英の言葉と握られた手から伝わる体温で、今までずっとふわふわと頼りなかった自分の居場所が、やっと定まったような気がした。
「ねえ、莉愛。そろそろ教室戻ろ。このままサボって逃げたとかみちるに思われるのムカつくし」
「……うん」
昼休み終了の予鈴が鳴り、紗英に手を引かれて私も立ち上がった。
紗英の綺麗に巻かれた長い髪が揺れる背中を見ながら、私はさっき飲み込んだ言葉がじわじわと罪悪感に変わっていくのを感じていた。
――みちるも、きっと紗英のためにやったんじゃないかな。
だけど、これを口にしたら紗英とみちるは「親友」に戻って、私はまた「友達」と「知り合い」の際どい立場に逆戻りしてしまうかもしれない。
でも……だけど……。
自分の行動を決めかねたまま、私は紗英と一緒に教室に戻った。私と紗英、そして今日も欠席している井村くんの三つ以外、教室の席はすべて埋まっていた。さっき不在だったクラスメイトたちにも、紗英とみちるが派手に言い争いをしたことはすでに伝わっているのだと、向けられてくる視線で分かった。
みちるもちらりと私たちを見たけれど、長い足を組んで頬杖をついたまま何も言わなかったし、紗英もわざとらしくそっぽを向いたまま自分の席に着いた。
午後の授業が始まってからも教室にはどこか重苦しい空気がのしかかっていて、いつもなら「さむっ」「つまんねー」と盛り上がる日本史担当の曽根先生のジョークにも反応が薄い。
「なんだ。お前ら、なんか今日は元気ねぇなぁ」
曽根先生はチョークでぽりぽりと頭を掻くと、肩をすくめて板書に戻った。
背中を突かれて振り返ると、後ろの子が折りたたんだ薄桃色のメモ用紙を差し出していた。
「深山さんにだって」
これは……。
先生が背中を向けているのを確認して、そのメモ用紙を机の下でこっそりと開いた。
やっぱり。右下の隅っこにハートのイラストがプリントされたメモ用紙は、この前みちるが駅前のファンシーショップで買ったものだ。みちるはクールな外見のわりに、可愛らしいものが好きなのだ。紗英と気が合うのも、そのせいかもしれない。
『放課後、教室残って』
走り書きしたせいなのか、やけに乱れた筆跡はみちるらしくなかった。
みちるも、さっきはあんなふうに言っていたけれど、紗英とこんなふうに関係がこじれてしまって動揺しているのかもしれない。
それなのに、私は……。
紗英と「親友」になれるかも、と期待して、みちるを庇わなかった。
自己嫌悪に押しつぶされて私がうつむいていると、今度は前の子が素早く振り返って「深山さんに」と二つ折りにされた紙を差し出した。
一日に二通も手紙が回ってくるなんて初めてだった。いつもは誰かに回すばかりで……紗英からみちる、みちるから紗英への手紙を回すこともよくあった。
それは、私には開く権利のない、何が書いてあるのかも聞けない手紙だ。
ノートを引きちぎったものに書かれた二通目の手紙を開くと、
『大丈夫?』
少し右上がりで、大きくてはっきりとした、爽やかな文字でそう書かれていた。
私はこの手紙の主を探して教室を見回した。すると、柴崎くんがこちらを見て小さく手を振っているのに気付く。
これ、柴崎くんが?
手元の手紙をもう一度確認して、問いかけるような視線を向けた私に、柴崎くんはこくりとうなずいて唇を「大丈夫?」と動かした。
まっすぐ見つめてくるその目に、私の心臓がどきりと音を立てる。それと同時に苦しくもなって、私は胸元をぎゅっと握りしめた。
「どうした深山。具合でも悪いのか?」
曽根先生に声をかけられた私は、慌てて「何でもないです」と答えた。細くて、消えてしまいそうなほど小さな声だった。いつもの騒がしい教室だったらきっと埋もれていただろう。
「そうか。何かあったらちゃんと言うんだぞ」
言ったら先生は何をしてくれるんですか。どうせ何もしてくれないくせに。
うっかり口にしそうになった本音を、喉の奥に押し込む。
「……はい」
柴崎くんは「ゴメン」とでも言うように両手を合わせていたので、首を横に振って笑ってみせた。
手紙に書かれた『大丈夫?』の文字をそっと指でなぞる。
あのとき、誰も私に言ってくれなかった言葉。自分で自分に言い聞かせるしかなかった言葉。
私のことまで気遣ってくれるなんて、柴崎くんはやっぱり優しい。
彼の純粋な優しさによって、私の醜い自己保身が炙り出されるようだった。
でも……。
もし、また間違えたら、私は……。
教科書を読み上げる曽根先生の声を聞きながら、私は柴崎くんからの手紙を――『大丈夫?』という柴崎くんらしい文字を、じっと見下ろしていた。
「なんで勝手なことしたのよ!」
日直の仕事で職員室に行っていた私が教室に戻ってくると、紗英が怒りを堪えるように顔を真っ赤にして、大きな目には涙を溜めてみちるをにらみつけている。一方のみちるは、面倒くさそうにうなじのあたりを指先で掻いていた。
周囲は突然のことに戸惑いながらも、興味津々といった様子で二人を見つめている。
どうしたんだろう。さっき一緒にお弁当を食べていたときは、こんな険悪な雰囲気はなかったのに……。
「なんで先輩にあたしのこと話したの? 意味分かんないんだけど」
「……いいじゃん。別にあんたが先輩のこと好きだってバラしたわけじゃないんだし。ただ『紗英が先輩からメッセ返ってこない~って毎日泣いててウザいんで、ちゃんと返してあげてくださいね』って言っただけ」
「泣いてないし。嘘つくのやめてよ。あんたのせいで先輩から『なんかゴメンね』って来ちゃったじゃん」
「ああよかったねー。欲しくて欲しくてたまんなかったお返事でしょー? もっと喜んだら?」
おちょくるようなみちるの言葉に、紗英の唇がわなわなと震えた。
どうしていいか分からず、二人から少し離れたところで狼狽えているだけの私に、クラスメイトたちが、ちらちらと視線を向けてくる。「友達でしょう?」と暗に責められているみたいだった。
だけど……どうしたらいいんだろう。
紗英の味方をする? みちるの味方をする?
どっちが間違い?
こんなとき、柴崎くんがいてくれたらうまく取りなしてくれるのに……。助けを求めて教室を見回したけれど、運悪く柴崎くんは不在だった。
「……てか『ウザい』って、あたしのことそんなふうに思ってたんだ」
「当たり前じゃん。毎日毎日、どうしよ~って言われるほうの身にもなってよね」
紗英はきゅっと唇を引き結び、みちるから一歩距離を取った。
「……分かった。もうあんたとは話さないから安心して」
教室から出ていこうとした紗英が、ふと、入口の近くで立ちすくんでいる私に視線を向けたかと思うと、つかつかと歩み寄って私の腕を取った。
「行こ、莉愛」
「え、あ、あの……」
私が紗英に引きずられるようにして教室をあとにすると、みちるに駆け寄る円香の姿がちらりと見えた。
******
もう六月だというのに、人気のない踊り場の空気はひんやりとしていた。階段に座り込んだお尻がじわじわと冷たくなってくるほどだ。
「ひどいと思わない? あたしはみちるのこと信頼してたのにさぁ」
「う、うん」
私がポケットティッシュを差し出すと、紗英はちーんと音を立てて鼻をかんだ。
「でも、みちるも――」
「やっぱり、莉愛って優しいよね」
「……え?」
涙で目が潤んで、頬がほんのり赤く染まった紗英は、とても可愛らしかった。そんな紗英に微笑まれた私は、言いかけた言葉を飲み込んでしまう。
「だってさ、いっつもあたしの話ちゃんと聞いてくれるし、あたしが嬉しいって思うことしてくれるし。莉愛と一緒にいて嫌な気持ちになったことないもん。みちるなんかと大違い。あたし、莉愛と友達になれてよかったー」
紗英がそっと私の手を握った。
友達。
私の胸がじわりと熱を帯びる。
……私がやってきたことは、間違いじゃなかったんだ。
紗英の言葉と握られた手から伝わる体温で、今までずっとふわふわと頼りなかった自分の居場所が、やっと定まったような気がした。
「ねえ、莉愛。そろそろ教室戻ろ。このままサボって逃げたとかみちるに思われるのムカつくし」
「……うん」
昼休み終了の予鈴が鳴り、紗英に手を引かれて私も立ち上がった。
紗英の綺麗に巻かれた長い髪が揺れる背中を見ながら、私はさっき飲み込んだ言葉がじわじわと罪悪感に変わっていくのを感じていた。
――みちるも、きっと紗英のためにやったんじゃないかな。
だけど、これを口にしたら紗英とみちるは「親友」に戻って、私はまた「友達」と「知り合い」の際どい立場に逆戻りしてしまうかもしれない。
でも……だけど……。
自分の行動を決めかねたまま、私は紗英と一緒に教室に戻った。私と紗英、そして今日も欠席している井村くんの三つ以外、教室の席はすべて埋まっていた。さっき不在だったクラスメイトたちにも、紗英とみちるが派手に言い争いをしたことはすでに伝わっているのだと、向けられてくる視線で分かった。
みちるもちらりと私たちを見たけれど、長い足を組んで頬杖をついたまま何も言わなかったし、紗英もわざとらしくそっぽを向いたまま自分の席に着いた。
午後の授業が始まってからも教室にはどこか重苦しい空気がのしかかっていて、いつもなら「さむっ」「つまんねー」と盛り上がる日本史担当の曽根先生のジョークにも反応が薄い。
「なんだ。お前ら、なんか今日は元気ねぇなぁ」
曽根先生はチョークでぽりぽりと頭を掻くと、肩をすくめて板書に戻った。
背中を突かれて振り返ると、後ろの子が折りたたんだ薄桃色のメモ用紙を差し出していた。
「深山さんにだって」
これは……。
先生が背中を向けているのを確認して、そのメモ用紙を机の下でこっそりと開いた。
やっぱり。右下の隅っこにハートのイラストがプリントされたメモ用紙は、この前みちるが駅前のファンシーショップで買ったものだ。みちるはクールな外見のわりに、可愛らしいものが好きなのだ。紗英と気が合うのも、そのせいかもしれない。
『放課後、教室残って』
走り書きしたせいなのか、やけに乱れた筆跡はみちるらしくなかった。
みちるも、さっきはあんなふうに言っていたけれど、紗英とこんなふうに関係がこじれてしまって動揺しているのかもしれない。
それなのに、私は……。
紗英と「親友」になれるかも、と期待して、みちるを庇わなかった。
自己嫌悪に押しつぶされて私がうつむいていると、今度は前の子が素早く振り返って「深山さんに」と二つ折りにされた紙を差し出した。
一日に二通も手紙が回ってくるなんて初めてだった。いつもは誰かに回すばかりで……紗英からみちる、みちるから紗英への手紙を回すこともよくあった。
それは、私には開く権利のない、何が書いてあるのかも聞けない手紙だ。
ノートを引きちぎったものに書かれた二通目の手紙を開くと、
『大丈夫?』
少し右上がりで、大きくてはっきりとした、爽やかな文字でそう書かれていた。
私はこの手紙の主を探して教室を見回した。すると、柴崎くんがこちらを見て小さく手を振っているのに気付く。
これ、柴崎くんが?
手元の手紙をもう一度確認して、問いかけるような視線を向けた私に、柴崎くんはこくりとうなずいて唇を「大丈夫?」と動かした。
まっすぐ見つめてくるその目に、私の心臓がどきりと音を立てる。それと同時に苦しくもなって、私は胸元をぎゅっと握りしめた。
「どうした深山。具合でも悪いのか?」
曽根先生に声をかけられた私は、慌てて「何でもないです」と答えた。細くて、消えてしまいそうなほど小さな声だった。いつもの騒がしい教室だったらきっと埋もれていただろう。
「そうか。何かあったらちゃんと言うんだぞ」
言ったら先生は何をしてくれるんですか。どうせ何もしてくれないくせに。
うっかり口にしそうになった本音を、喉の奥に押し込む。
「……はい」
柴崎くんは「ゴメン」とでも言うように両手を合わせていたので、首を横に振って笑ってみせた。
手紙に書かれた『大丈夫?』の文字をそっと指でなぞる。
あのとき、誰も私に言ってくれなかった言葉。自分で自分に言い聞かせるしかなかった言葉。
私のことまで気遣ってくれるなんて、柴崎くんはやっぱり優しい。
彼の純粋な優しさによって、私の醜い自己保身が炙り出されるようだった。
でも……。
もし、また間違えたら、私は……。
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