知らない男
最近信じられないような人や物や言葉がヒットする。
しかも突然。
くだらないアホみたいな奴らがその影で笑ってやがる。
俺は小説家なのだが、ぜんっぜん売れない。
一緒にデビューしたあいつは今売れてる本のランキングにいつも上位で入っている。
ぜんっぜん面白くないのに。
実にくやしい。
やりきれない。
ある日、昼ごはんの弁当を買って家に帰る途中、なにげなく本屋に立ち寄った。
奴の本は大々的にとりあげられ宣伝されている。
手にとって本を開いた。
気取ったあいつの写真が載せてある。
気がつくと横に女子高校生が二人、その写真を見ながら騒いでいる。
「この人の本大好き。まじ感動したよー。」
「あたしもー。しかもさ、この人かっこよくない?」
「めちゃかっこいー。こんな人いたらついて行っちゃうよ。」
世も末だ。
下積み時代、いくら金が無いとはいえ1ヶ月も風呂に入らなくて臭い上に、肌が汚くてたまにあったコンパでは全ての女に気持ち悪がられていたあいつが、今や高校生にモテモテとは。
昔は俺の方がもてていたのに!
ふと横を見ると、俺の本があいつの本の影に隠れて申し分けない感じで置いてあった。
更に暗い気分になった。
深い底なしのため息をついた後、背後から視線を感じた。
俺が振り向くと同時に知らない男が俺の横を通り抜けた。
そして何のためらいもなく俺の本を手にとった。
ただ唖然と口を開けた俺に振り向き男は言った。
「おれがこの本を買ってやる。そしたらお前はヒットする。」
翌日から、俺はベストセラー作家になった。
ぜんっぜん面白くもないのに。
しかも突然。
くだらないアホみたいな奴らがその影で笑ってやがる。
俺は小説家なのだが、ぜんっぜん売れない。
一緒にデビューしたあいつは今売れてる本のランキングにいつも上位で入っている。
ぜんっぜん面白くないのに。
実にくやしい。
やりきれない。
ある日、昼ごはんの弁当を買って家に帰る途中、なにげなく本屋に立ち寄った。
奴の本は大々的にとりあげられ宣伝されている。
手にとって本を開いた。
気取ったあいつの写真が載せてある。
気がつくと横に女子高校生が二人、その写真を見ながら騒いでいる。
「この人の本大好き。まじ感動したよー。」
「あたしもー。しかもさ、この人かっこよくない?」
「めちゃかっこいー。こんな人いたらついて行っちゃうよ。」
世も末だ。
下積み時代、いくら金が無いとはいえ1ヶ月も風呂に入らなくて臭い上に、肌が汚くてたまにあったコンパでは全ての女に気持ち悪がられていたあいつが、今や高校生にモテモテとは。
昔は俺の方がもてていたのに!
ふと横を見ると、俺の本があいつの本の影に隠れて申し分けない感じで置いてあった。
更に暗い気分になった。
深い底なしのため息をついた後、背後から視線を感じた。
俺が振り向くと同時に知らない男が俺の横を通り抜けた。
そして何のためらいもなく俺の本を手にとった。
ただ唖然と口を開けた俺に振り向き男は言った。
「おれがこの本を買ってやる。そしたらお前はヒットする。」
翌日から、俺はベストセラー作家になった。
ぜんっぜん面白くもないのに。
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