三十六計、命あってのエグソダス
一目見て、あぁ、本物だ。と分かった。
淡く艶やかなブロンド、透き通るような白い肌に瑞々しく鮮やかな紅の唇。そして、わたしが欲しくて欲しくて堪らなかった、深いエメラルドグリーンの虹彩…。
わたしの十六回目の生誕と、隣国の王子様との正式な婚約を祝う宮殿での式典の真っ最中。教国の神から信託を受けた勇者と名乗った美丈夫の青年が、招かれざる無礼を働きながら連れてきた可憐な少女は、わたしが持っていなかった父王や母王妃、兄太子と同じ王家の特徴を、これでもかと言わんばかりにハッキリくっきりと備えていた。
となると、わたしが取るべき行動は…。
淡く艶やかなブロンド、透き通るような白い肌に瑞々しく鮮やかな紅の唇。そして、わたしが欲しくて欲しくて堪らなかった、深いエメラルドグリーンの虹彩…。
わたしの十六回目の生誕と、隣国の王子様との正式な婚約を祝う宮殿での式典の真っ最中。教国の神から信託を受けた勇者と名乗った美丈夫の青年が、招かれざる無礼を働きながら連れてきた可憐な少女は、わたしが持っていなかった父王や母王妃、兄太子と同じ王家の特徴を、これでもかと言わんばかりにハッキリくっきりと備えていた。
となると、わたしが取るべき行動は…。
あなたにおすすめの小説
英雄一家は国を去る【一話完結】
婚約者との舞踏会中、火急の知らせにより領地へ帰り、3年かけて魔物大発生を収めたテレジア。3年振りに王都へ戻ったが、国の一大事から護った一家へ言い渡されたのは、テレジアの婚約破棄だった。
- - - - - - - - - - - - -
ただいま後日談の加筆を計画中です。
2025/06/22
【完結】番としか子供が産まれない世界で
番との間にしか子供が産まれない世界に産まれたニーナ。
何故か親から要らない子扱いされる不遇な子供時代に番と言う概念すら知らないまま育った。
そんなニーナが番に出会うまで
4話完結
出会えたところで話は終わってます。
【完結】私の出産日に初恋の人を選んだ夫、あなたを彼女に返品します
「子供っぽい嫉妬はやめろ」私が命懸けで出産した日、夫のヴィンセント侯爵は初恋の人の所へ行ってしまった。理由を説明して欲しいと言うと、子供っぽい嫉妬をやめろと厳しい声で言われてしまう。しかも初恋の相手がいきなりやってきて「侯爵様は昔から私を命懸けで助けてくれるんです」と悪びれもせずに言い放った。妻よりも初恋相手を優先する夫は必要ないので私は夫を初恋相手へ返品した。すると生まれてから一度も人に頭を下げたことのないヴィンセントが、ボロボロになって私に頭を下げてきて⋯⋯。
「存じ上げませんが、どちら様ですか?」——忘れることが、最も残酷な復讐になった
伯爵令嬢フィーネは婚約破棄のショックで過去の記憶を全て失った。名前も、家族も、婚約者も——何もかも。保護してくれた辺境の薬師に弟子入りし、「フィー」と名乗る少女として穏やかに暮らし始めた。朝は薬草を摘み、昼は薬を調合し、夕方は師匠の息子——無口だが優しい青年ルカスと一緒に夕焼けを見る。「私、前の自分より今の自分が好きです」。五年後。辺境に一人の貴族が現れた。やつれた顔で「フィーネ、迎えに来た」と。彼女は首を傾げた。「存じ上げませんが、どちら様ですか?」——嘘ではなく、本当に覚えていない。忘れることが、最も残酷な復讐になった。
去りし令嬢の、その後の静けさ
声を荒げることも、言い返すこともなく、
彼女はただ静かに、その家を去った。
残された者が気づくのは、いつも後になってから。
——彼女が毎日していた、名もない献身の重さに。
婚約者の、夫の、家族の「当たり前」を支えていた手が消えたとき、
失われたものの輪郭が、ようやく見えてくる。
ざまぁを声高に描かない。すれ違いと、後悔と、再会の余韻で読ませる。
静かな情がじんわり効く、一話完結の短編集。
※S01「捨てられ令嬢」のアルファポリス最適化分割。
※アルファ読者向け:関係性・感情の機微・余韻を最優先。
魔王を倒した手柄を横取りされたけど、俺を処刑するのは無理じゃないかな
「では罪人よ。おまえはあくまで自分が勇者であり、魔王を倒したと言うのだな?」
「そうそう」
茶番にも飽きてきた。処刑できるというのなら、ぜひやってみてほしい。
無理だと思うけど。