境界探偵アイディアルハザード ―異界ホテルの六人目―
かつて、世界は六つあった。
十年前、世界間の門を管理していた門界《レムナ》は、一夜で地図から消滅した。
公式記録に残された死者は三百十二人。
実行者は、たった一人で国家の通信・軍事・政治を停止させた停戦執行人、グレイ・ハザード。
通称――《灰色の悪魔》。
現在、五十一歳となったグレイは、古びた事務所で個人から依頼を受ける境界探偵として生きていた。
五つの世界の代表が集まる最高級ホテル・アーク。
会議を目前に、ホテル危機管理室リゼット・モーンの机へ一枚の予告状が届く。
午前零時、六人目の代表が殺される。
しかし、会議に出席する代表は五人しかいない。
そして午前零時。事件が起こる。
監視映像に出入りした者はいない。
現場には、各世界すべてを犯人に見せかける証拠が残されていた。
朝六時までに真相を示せなければ、五界協定は失効し、世界間戦争が始まる。
六人目の代表とは誰なのか。
犯人は、なぜ五つの世界を争わせようとしているのか。
そして、十年前に死んだとされる三百十二人に、何が起きたのか。
一国を消した五十一歳の境界探偵と、ホテル設備に詳しい二十六歳の担当官が、一夜で世界の嘘を暴く。
現代ホテル×異世界外交×密室殺人。
イケオジ探偵による、現代異界サスペンス・ミステリー。
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