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えっ、第二王子が平民の特待生を学園から追放したって本当ですか?
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「本当よ。まったく、あの馬鹿王子は面倒事しか起こさない……」
しかも聞けば、平民の特待生は王族の血を引いていたそうじゃないですか。
言うなら親戚でしょう? 王子は分からなかったんですか?
「分からなかったみたいね。金髪碧眼なんだから、注意せずとも分かったでしょうに……」
金の髪と碧色の瞳は王族の血を引いている証として有名ですね。
しかし、偽物の可能性も考慮されたという可能性は?
「無いとはいえないけれど、劣等感が大きいでしょうね。王子は金の髪も碧の目も持たないから」
……それってもしかして、取り替え子というものだったのでは?
本当は王子が市井の血で、平民が王族の血で、とか。
「そう思いたくなるのも分かるけど、間違いなく王子は王族よ。でも……」
王子がそういう思い込みや劣等感を抱いていたことは明らか、と。
やりきれないものですね。
だからと言って、今回のことは許されることではありませんけれども。
「本当にね……」
そう言って、王子の婚約者であるイセリアは憂鬱の息をつきました。
恐らくは第二王子との婚約も、今回の騒動で白紙になるだろうとのことです。
本人には言えませんが、彼女のことを考えるとこれで良かったのだとも思いますね。私は。
彼女は王子を少なからず好いていたようですけれども、もっといい相手がいると思うので。
しかも聞けば、平民の特待生は王族の血を引いていたそうじゃないですか。
言うなら親戚でしょう? 王子は分からなかったんですか?
「分からなかったみたいね。金髪碧眼なんだから、注意せずとも分かったでしょうに……」
金の髪と碧色の瞳は王族の血を引いている証として有名ですね。
しかし、偽物の可能性も考慮されたという可能性は?
「無いとはいえないけれど、劣等感が大きいでしょうね。王子は金の髪も碧の目も持たないから」
……それってもしかして、取り替え子というものだったのでは?
本当は王子が市井の血で、平民が王族の血で、とか。
「そう思いたくなるのも分かるけど、間違いなく王子は王族よ。でも……」
王子がそういう思い込みや劣等感を抱いていたことは明らか、と。
やりきれないものですね。
だからと言って、今回のことは許されることではありませんけれども。
「本当にね……」
そう言って、王子の婚約者であるイセリアは憂鬱の息をつきました。
恐らくは第二王子との婚約も、今回の騒動で白紙になるだろうとのことです。
本人には言えませんが、彼女のことを考えるとこれで良かったのだとも思いますね。私は。
彼女は王子を少なからず好いていたようですけれども、もっといい相手がいると思うので。
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