信仰心ゼロの聖女様は休みたい

生まれ変わると、貴族令嬢になっていたエレシア。
二度目の人生を謳歌してみせる!と生き込んでいたエレシアだが、前世でミッションスクールに通い日々祈りを捧げていたのが運の尽きか、伝承にある“聖女の祈り”を言い、聖女の力を発揮してしまう。

「神とか信じてないし、信仰心も何もないし、聖女なんか止めたい……」

そんなエレシアの前に「自分こそが真の聖女だ」と名乗る令嬢が現れた。

「お前は偽物だったんだろう!僕を助けてくれた彼女こそが本物の聖女だったんだ!」

王子と、王子の傍で涙を流す令嬢。

(ああ、神様ありがとうございます!)

その光景を前に、エレシアはかつてないほど神への感謝の言葉を述べた。
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