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「悪いが、僕は君のことを愛していないんだ」
結婚式の夜、私の夫となった人。アスタリア帝国第一皇子ルイス・ド・アスタリアはそう告げた。
ルイスは皇后の直々の息子ではなく側室の息子だった。
継承争いのことから皇后から命を狙われており、十日後には戦地へと送られる。
生きて帰ってこれるかどうかも分からない。そんな男に愛されても、迷惑な話よ。
戦地へと向かった夫を想い涙を流すわけでもなく。私は皇宮暮らしを楽しませていただいていた。
ある日、使用人の一人が戦地に居る夫に手紙を出せと言ってきた。
彼に手紙を送ったところで、私を愛していない夫はきっとこの手紙を読むことは無いだろう。
そう思い、普段の不満を詰め込んだ手紙。悪意を込めて、書きだしてみた。
それがまさか、彼から手紙が返ってくるなんて⋯。
文字数 85,725
最終更新日 2026.02.22
登録日 2025.05.17
生まれつき身体が弱く、「病弱姫」と呼ばれる公爵令嬢レティアは、医師からは二十歳までに命を落とすと言われていた。
そんなある日、レティアは信頼していた婚約者の浮気現場を目撃してしまい……。
(ひどいわ、私を騙していたのね?)
華やかなパーティー会場の隅で、一人寂しく涙を流すレティア。
そんな彼女に手が差し伸べられた。
『僕を信じて』
・・・
「お前、あの噂を知ってるか?」
「噂?」
「どうやら、かの有名な公爵家の病弱姫さまが家出したらしい」
病弱な公爵令嬢レティア・カスターナによる、家出物語と婚約者とその愛人に復讐をする話です。
文字数 10,956
最終更新日 2026.02.21
登録日 2026.02.21
侯爵夫人ヴィオレッタは、夫から愛されていない哀れな女として社交界で有名だった。
若くして侯爵となった夫エリオットは、冷静で寡黙な性格。妻に甘い言葉をかけることも、優しく微笑むこともない。
どれだけ人々に噂されようが、ヴィオレッタは気にすることなく平穏な毎日を送っていた。
「侯爵様から愛されていないヴィオレッタ様が、お可哀想でなりませんの」
そんなある日、一人の貴婦人が声をかけてきて……。
文字数 9,987
最終更新日 2026.02.19
登録日 2026.02.19
齢十二歳にして公爵夫人となった、セレスティア。
常に命を狙われる危険と、露骨な敵意に晒される立場。
同年代の令嬢たちからは妬みと侮蔑を向けられ、年長の貴婦人たちからは距離を置かれる。
そんな生活を送り始めて、早くも六年が経った頃。
「私、公爵様とお近づきになりたいんです!」
夫に好意を寄せる、自らが公爵夫人の座に就きたいと言い出した令嬢が現れて……。
黒く爛れた世界でたった二人の幼い夫婦が、どれほど苦しい思いをして生きてきたか。それは、当人である二人にしか分からないことだ。
文字数 11,562
最終更新日 2026.02.18
登録日 2026.02.18
生まれ変わると、貴族令嬢になっていたエレシア。
二度目の人生を謳歌してみせる!と生き込んでいたエレシアだが、前世でミッションスクールに通い日々祈りを捧げていたのが運の尽きか、伝承にある“聖女の祈り”を言い、聖女の力を発揮してしまう。
「神とか信じてないし、信仰心も何もないし、聖女なんか止めたい……」
そんなエレシアの前に「自分こそが真の聖女だ」と名乗る令嬢が現れた。
「お前は偽物だったんだろう!僕を助けてくれた彼女こそが本物の聖女だったんだ!」
王子と、王子の傍で涙を流す令嬢。
(ああ、神様ありがとうございます!)
その光景を前に、エレシアはかつてないほど神への感謝の言葉を述べた。
文字数 11,098
最終更新日 2025.12.06
登録日 2025.12.06
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