白拍子あやかし夜行

京都の夜には、もうひとつの都がある。

昼の京都の裏側に広がる〈夜の京〉。
その均衡が崩れたとき、舞によって鎮める者――白拍子が呼ばれる。

高校生・白妙は、自身がその役目を継ぐ存在だと知る。
舞えば京は救われる。
だが代償は、彼女の「人としての時間」。

夜の京を調停する青年・時雨とともに、
白妙は問い続ける。

守るために舞うのか。
それとも、別れるために舞うのか。


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