妹の代わりに嫁いだ冷酷公爵は、毎晩こっそり子守歌を歌っています
「子ども嫌いの冷酷公爵なんて、絶対に嫌!」
妹が断った縁談を押しつけられ、公爵家へ向かったリディア。
ところが、花嫁の部屋で待っていたのは――小さな靴が三足。
背伸びばかりの九歳の少年。
母のリボンを手放せない六歳の少女。
靴を船にして遊ぶ三歳の男の子。
三人は、公爵が引き取った亡き姉の子どもたちだった。
しかも、冷酷と噂の公爵は、夜になると眠れない子を抱き、音程の怪しい子守歌を歌っていて……?
「帰りたければ、帰っていい。今日すべてを決めなくていい」
初めて自分の希望を尋ねられたリディアは、この家で暮らすことを選ぶ。
母親の代わりにはなれない。何でも一人でできるわけでもない。
それでも、皆でお茶を飲み、失敗した日は話し合う。そんな毎日が、いつしか不器用な公爵との恋に変わっていく。
だが、妹は「本来の花嫁に戻りたい」と言い出し、子どもたちの後見を求める親族まで現れる。
――この家にいるのは、役に立つからではありません。
わたくしが、あなたと生きたいからです。
誰かの代わりだった令嬢が、自分の名前で愛される居場所を見つける、家族と恋の物語。
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