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BL人生 表紙

BL人生

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「お母さん、何もしてないじゃん」 小学四年生の息子に言われた。翌朝、夫も言った。そっちは家にいるだけだろ、と。 専業主婦十年。渡される生活費は白い封筒の月3万円。家の通帳は見たこともない。 期限切れのファンデーションを塗り、フォロワー48人のアカウントに写真を上げた。「ダメ出しお願いします」。止まらない通知の中に、短い返信が一つ。 ――ひとつずつでいいよ。 早朝の新聞配達に、時給1200円の品出し。夜は簿記の参考書を開いた。額面22万円の雇用条件通知書。初めてのPR案件は、2万5千円。 その秋、夫が昼に誰と会っているかを知った。離婚届は12月24日。 一年後、私の会社の月商は500万円、フォロワーは200万人。港区のタワーマンションの鍵は、私の名前で受け取った。 「家にいるだけだろ」と言った人が、その数字を口にする番が来る。 この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません。 全9話。
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学生時代、成績で負けた腹いせに嫌がらせを受けた。更に悪評を流され、社交界での未来を失った「私」は、跡継ぎの座を弟に譲り、領地で働く人生を選んだ。 それから十数年後。かつて自分をいじめた元同級生が、突然領地を訪ねてくる。 用件は息子夫婦の離婚危機についての相談だった。初夜で花嫁に「お前を愛することはない」と言ってしまったらしい。 「昔のことは水に流して仲良くする方法」をアドバイスして欲しい。 そう語る男に、私は静かに告げる。 「私の認識では、あなたの行為はイジメです」
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俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。 高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。 数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。 そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…
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「君を愛することはない」 夫にそう言われながら、セシリアは一年間、二人分の夕食を用意して待ち続けた。 けれど、婚姻を継続するか決める前夜、夫は最後の約束まで破り、幼なじみと観劇へ出かけてしまう。 翌朝、セシリアは夫の書斎を訪ねず、不更新届を提出した。 慌てて差し出された更新証書にも、もう署名はしない。 私を待たせたあなたを、これ以上待つつもりはありません。 冷遇された妻が離縁を選び、自分の暮らしと新しい恋を手にする。
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人の頭の上に、0から100までの数字が見える。その人がいま、私のことをどれだけ気にかけているか。私はそれを忠誠度と呼んでいる。 父の数字が落ちた日、母は父の鞄から知らない部屋の鍵を出した。恋人とは、60を切る前に離れてきた。 夫の佐伯直人だけは違った。付き合って5年、結婚して5年。顔を合わせるたびに、夫の頭の上は100だった。 娘の美緒の3歳の誕生日。今年は必ず、と約束した夫は8時過ぎに帰ってきて、ミルクティーと着せ替え人形のセットを差し出した。その頭の上に、87と出ている。 上着の襟の内側には、私のものではない長い髪が一本。 私は髪をティッシュに包んで、化粧台の引き出しにしまった。 数字が下がった理由を、夫はまだ一度も口にしていない。
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王宮勤めの夫は、帰宅が遅い。 私はいつも居間で本を読みながら夫を待ち、帰ってきた彼と少しだけ話をしてから眠る。それが、いつの間にか毎日の習慣になっていた。 けれど、ある晩、 「君まで付き合う必要はない。先に寝ていていい」 夫にそう言われた。 確かに、私が起きて待っている必要などない。食事も湯も、使用人たちがきちんと用意してくれる。 だから、その日から私は夫の言葉どおり、先に休むことにした。 ただそれだけのことだったはずなのに、夫の様子が少しずつおかしくなっていく。
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放課後。人のいない場所。物陰のスマホ。この3つが揃ったら、だいたい嘘告だ。 中2で一度だまされた図書委員の柴田陸は、カウンター越しに「1時間、ください」と言ってきた留学生のエルナを見て、返事を決めていた。「ごめん、無理」。 ところが彼女はタイマーを60分にセットして、ノートを開いた。 「私の祖国について、話します」 人口は練馬区くらい。湖は3,000以上。国の動物はヘラジカで、信号は守らない。 どうやら彼女、罰ゲームの「うそこく」の「う」を聞き逃したらしい。 それに気づいた陸は、黙っていることにした。話の続きが、聞きたかったからだ。 誰も知らない小さな国の話と、2つ目の質問をした男子の、1週間の恋の話。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【本作について】 ※本作は「小説家になろう」「カクヨム」「アルファポリス」「エブリスタ」「ノベルアップ+」「原石航路」に同時掲載しています。 ※表紙画像はAI生成したものです。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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