聖女の私を婚約破棄追放ですか。聖女の私が国を出れば国は滅びますがどうでもいいです。叔父様が私を溺愛してくれるので叔父様以外は何も要りません

 「お前のような地味な女とは婚約破棄国外追放だ」
 婚約者の王太子に婚約破棄国外追放を告げられました。
 地味なのは本当ですが、本当にいいんですね。
聖女の私を追放すれば国は滅びますが、まぁ私にはどうでもいいですね。
 「お前は実の妹のロイジーナを殺したのだろう」
 はぁー?私が妹を殺すわけないでしょう。
 妹を殺した等という無実の罪で婚約破棄されました。
 「俺の愛するイザベルを婚約破棄か」
 「お前は死んだはずだ」
 私は信じていました。叔父様が殺されるはずはないと。
叔父様は生還してずっと虐げられてきた私を助けてくれました。
 叔父様はまず王太子を殺しました。当然ですね。
 「死んでいればよかったものを」
 叔父様は私をずっと虐げてきたお父様お母様を殺してくれました。
 「俺には愛するイザベルさえいれば他には何もいらない」
 「私もよ叔父様。愛する叔父様がいれば他に何もいらない」
 「お前を孕ませたい」
 「私も叔父様の子を孕みたいわ」
 「今まで真の家族に出会えなかったけど、私達は真の家族になるのね」
 「だが、今はまだだめだ」
 「なんでかしら」
 「お前の妹のロイジーナを殺した者を殺さなければならない」
 「あら、叔父様はロイジーナなんかを愛していたとでも?」
 「いや、あんな奴の事はどうでもいいが、それでもエルツベルガー家の1人。
それを殺したと言う事はエルツベルガー家を舐めていると言う事だ。
俺を舐めていると言う事だ」
 困りましたわ。ロイジーナを殺したのはもしかしたら私かもしれないのに。
 これでは叔父様の子を孕めません。

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