刃先に触れる恋 —君が短くなるたび、僕は惹かれていく—

ロングヘアから軽いショートへ。
ショートからさらに短いベリーショートへ。
そして、刈り上げ、スポーツ刈り、1mmへ——。

「もう少し短くしてみない?」
そう優しく囁く彼氏の声に、
戸惑いながらも応えていく澪。

毎月の美容院、時々の床屋。
ハサミの音、バリカンの震え、
床に落ちていく髪の影が、
二人の関係を少しずつ、確実に変えていく。

髪が短くなるほど、
彼の距離は近くなる。
触れ方も、声も、視線も、
今まで知らなかった熱を帯びていく。

髪を切ることが怖かったはずなのに——
いつしか澪は、
「もっと好きになってほしい」と願っていた。

刃先が触れるごとに心もほどけ、
落ちていく髪が恋の深さを刻む物語。

髪と恋が同時に短く、深くなる
“断髪恋愛小説” の決定版。
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