あのときのこと ~跡取り娘と許嫁
『跡取り娘と許嫁』の十と十一の間。睦郎と佐代子の、あのときのこと。
鼓動が速くなった気がする。
聞かせて、と佐代子の唇がかすれた声を漏らした。いよいよ睦郎の脈が速くなる。
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