冬を望む巫女と春を望む龍
アウストラス帝国
そこは、万年常春の国であった。
世界大戦終結の際、天から巫女が舞い降り
血に塗れ草木も生えなくなった荒地に春を与えた。その時から帝国は豊穣に恵まれ、常春の国となった。
空高く聳える山岳の上に立つ国がある。
人々からは死の山 リューズとよばれている。
しかし、実際は世界の誕生から住まう龍が治める領地であり、常に雪に閉ざされた地であった。山には魔物が蔓延り、人間はろくに近づかない。
龍は伝説の存在であり、人々はまさか山に龍がいるとは思ってもいない。しかし、代々の姫巫女だけに口伝で伝わっており郊外は禁止されている。
姫巫女 リエルは、常春の何も変わらない退屈な世界から逃げたくて
龍は、冷たく厳しく孤独な冬から逃げたくて
そこは、万年常春の国であった。
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血に塗れ草木も生えなくなった荒地に春を与えた。その時から帝国は豊穣に恵まれ、常春の国となった。
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しかし、実際は世界の誕生から住まう龍が治める領地であり、常に雪に閉ざされた地であった。山には魔物が蔓延り、人間はろくに近づかない。
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