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第295話 ノアの部屋6
しおりを挟む清酒、芋焼酎、純米酒、ブランデー、リキュール、ウイスキー、果実酒、グラスにコップ、氷や水、炭酸水などがテーブルにズラリと並ぶ。
「ノア、俺、未成年なんだが?」
「え? ユキマサ君16歳だよね?」
「うん? ああ」
「じゃあ大丈夫だよ♪ この世界でのお酒を飲んでいい歳は13歳からだから。問題ないんじゃない♪」
まあ、親父の酒、ちょろまかしたりとかして飲んでたしな。凄い怒られたけど。母さんに。
この世界で合法ならいいだろう。少し飲むか。
「じゃあ、少し貰うかな?」
「ふふ♪ いいね、そうこなくちゃ♪」
てことで、ノア、俺、ロキは、
それぞれコップに酒を注ぎ──
「「「乾杯!」」」
飲み始める。ちなみに俺は純米酒を飲んだ。
あー、酒の味、久しぶりだな。
嫌いじゃないが、好きでもないんだよな。でも何か、たまに飲みたく、酔いたくなる日がある。
「ユキマサ君とロキさんなら、私の秘蔵酒を飲ませてあげようかな♪」
と、取り出したのは。2つの酒瓶。
「〝エルフの国〟の『エルフ酒』と〝アルカディア〟の秘蔵のお酒『万祭』だよ。2つとも本当に珍しいお酒なんだ♪ 普通のお店じゃ、売ってないし♪」
「万祭というと、あの万祭ですか!? す、少しいただいても?」
ロキのテンションが高くなる。
そーいや、酒好きとか言ってたな。
「少しと言わず、どんどんどうぞ♪ ふふ、お酒は私、1人でしか飲んだこと無いから。皆で飲むなんて何か楽しくなってきちゃうな♪」
「1人飲みなのか? 呼んでくれれば、いつでも付き合うぜ?」
「ホント? なら、毎回呼ぼうかな♪ 言質とったからね♪」
「お前、もう酔ってるのか?」
異様にテンションが高いノアに問いかける。
「全然、私こうみえてお酒強いよ♪ 1人だからついついピッチ速く飲んじゃうし、今は楽しいだけ」
「私も基本1人で飲んでますね。私は睡眠を必要としないので深夜は大体、1人晩酌タイムです」
大聖女にギルドマスターが1人飲みとはな。
まあ、ノアは立場的に何となく分かる気がするが。
「つまみになるかは分からんが、果物があるから出すか?」
俺は適当に〝アイテムストレージ〟から、メロメロン、虹ブドウ、星イチゴ、レッドパイナップル、その他諸々を取り出しては、切って皿に盛り付ける。
「あ、素敵♪ 遠慮なくいただきます♪ これはミリアちゃんにも感謝だね♪」
「だな。ふぅ、今日は酒が進みそうだ」
次に俺は果実酒を貰う。無難にレモンかな。
アルコール度数は36%、中々高めだな。
俺はそれを炭酸で酒7:炭酸3で割り、ミリアに貰ったスイーツレモンをグラスに刺して、飲む。
「あ、私も飲みたい、割合は私も7:3で♪ スイーツレモンもお願いします♪」
と、ノアが要望してくる、特に断る理由も無いので「はいよ」と同じくスイーツレモンの果実酒を作る。
そーいや、誰かに酒作るの初めてだな。
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