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■味見してくれ⑥
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■味見してくれ⑥
熱い。アツイ。あつい。 何もかも熱い。
頭の中も、気持ち良いこと以外考えられなくなって、真っ白になる。ただ気持ち良い以外に分かるのは、ソラのことが好きだということ。ソラが俺の事を気持ち良くしてくれているということ。ソラも、こんな俺の姿に興奮してくれているということ。(あれ? 結構分かること多いな?)
なんて無駄に冷静な考えは置いておいて。
「ぁ、もっ、もぅ……!♡そ、ソラ……っ♡ソラぁ……っ゛~~~~♡!」
冷静な自分は、多分取り繕っている。現在進行形の俺はといえば、こんなだ。
ラストスパートとばかりに、ソラが俺の下半身を舐めて、吸って、嗅いで。俺は大きな声で喘いで。仰け反りながら、最後にレロリとアナル、睾丸、ペニスと舌から突き上げるように舌先で舐められた時。俺の身体が今日一番の痙攣をしているのが見えた。
ビクビクッ! ビクン! ビュクククククク~~~~♡♡♡♡
「~~~~~~っ、ぁ゛……♡あ、あ゛っ……!♡♡♡♡」
太ももに力が入り、アナルが締るのが分かった。
一気に頭まで抜ける気持ち良さに、一瞬本当に頭が真っ白になる。フワフワした気持ち良さに、身体が脱力していく。先程までピンと伸びていた足先からダランと落ちて、ソラの手の平に寝そべる状態。快楽の余韻に浸りながら、時おりピクピクと身体が震えた。
「は……っ、ぁ゛……♡ぁ……♡」
正直、気持ち良すぎた。
恋人がいたことがない俺にとっての性行為なんて、自慰程度。一人自分の手で扱いていた時と比べ物にならない刺激が、俺を襲った。身体が気持ち良すぎて動かない。ゆっくりと呼吸を整えながら、ぼんやりと頭上を見ていると俺の名前を呼ぶ声がした。
「高見。大丈夫?」
「んっ……ソラ……♡」
声がする方へ眼を動かせば、俺の大好きな巨人の姿があった。その顔は、俺の精液やらソラの唾液やらで汚れている。透明な粘液の中に、ドロリとした白濁は間違えなく俺のだと思えば、申し訳ないやら恥ずかしいやらで、頭が一気に冴えてきた。
「あ、ちょっ、あのっ……! ごめんな、ソラ。顔汚しちまって……」
「どうして? 僕が好きで高見の味見をして汚れただけだよ?」
先までの雄の顔立ちはどこへ。俺の知っている可愛い顔つきをしたソラが、ケロリとした様子でパチパチと瞬きしながら言った。
「そ……っかぁ……」
(その白いの、俺の精液なんだけど)
暫しの沈黙。何を話せば良いんだろう? と思う。
きっとドラマとかだったら、彼氏とかが格好良く振る舞うんだろうけど俺の方が気持ち良くしてもらった方だし。うん。
「えっと、高見?」
「あ、ああ! 何だ、ソラ?」
沈黙を破ったのはソラだった。ゴシゴシと口元を拭ったあと(良かった)、今度は俺の顔の方へと近づいて来る。グワッ……! と迫力はあれど、妙に照れ臭そう。
お互いの大きさもあり、コツンと額を合わせることは出来なかったが、触れそうなくらい近くにソラの顔があって、サラリとワンレンの髪が俺の身体に触れたところがこそばゆかった。
「えっと……ソラ?」
「高見」
「……俺、美味しかったか?」
気になるのは、俺の味。味見してくれと言いながら、不味かったなんて言われたら凹む。チラリと上目遣いでソラを見れば、照れ臭さが無くなったように俺を見て嬉しそうに笑った。
「うん、凄く美味しかったよ。また食べさせてね」
(「また」って次があるのか)
なんて甘い空気を出しながら、次があることに内心喜んだ俺だった。
********
数日寝落ちしてました。><
次でシリーズ終わる予定です
お読み下さり有難うございました
熱い。アツイ。あつい。 何もかも熱い。
頭の中も、気持ち良いこと以外考えられなくなって、真っ白になる。ただ気持ち良い以外に分かるのは、ソラのことが好きだということ。ソラが俺の事を気持ち良くしてくれているということ。ソラも、こんな俺の姿に興奮してくれているということ。(あれ? 結構分かること多いな?)
なんて無駄に冷静な考えは置いておいて。
「ぁ、もっ、もぅ……!♡そ、ソラ……っ♡ソラぁ……っ゛~~~~♡!」
冷静な自分は、多分取り繕っている。現在進行形の俺はといえば、こんなだ。
ラストスパートとばかりに、ソラが俺の下半身を舐めて、吸って、嗅いで。俺は大きな声で喘いで。仰け反りながら、最後にレロリとアナル、睾丸、ペニスと舌から突き上げるように舌先で舐められた時。俺の身体が今日一番の痙攣をしているのが見えた。
ビクビクッ! ビクン! ビュクククククク~~~~♡♡♡♡
「~~~~~~っ、ぁ゛……♡あ、あ゛っ……!♡♡♡♡」
太ももに力が入り、アナルが締るのが分かった。
一気に頭まで抜ける気持ち良さに、一瞬本当に頭が真っ白になる。フワフワした気持ち良さに、身体が脱力していく。先程までピンと伸びていた足先からダランと落ちて、ソラの手の平に寝そべる状態。快楽の余韻に浸りながら、時おりピクピクと身体が震えた。
「は……っ、ぁ゛……♡ぁ……♡」
正直、気持ち良すぎた。
恋人がいたことがない俺にとっての性行為なんて、自慰程度。一人自分の手で扱いていた時と比べ物にならない刺激が、俺を襲った。身体が気持ち良すぎて動かない。ゆっくりと呼吸を整えながら、ぼんやりと頭上を見ていると俺の名前を呼ぶ声がした。
「高見。大丈夫?」
「んっ……ソラ……♡」
声がする方へ眼を動かせば、俺の大好きな巨人の姿があった。その顔は、俺の精液やらソラの唾液やらで汚れている。透明な粘液の中に、ドロリとした白濁は間違えなく俺のだと思えば、申し訳ないやら恥ずかしいやらで、頭が一気に冴えてきた。
「あ、ちょっ、あのっ……! ごめんな、ソラ。顔汚しちまって……」
「どうして? 僕が好きで高見の味見をして汚れただけだよ?」
先までの雄の顔立ちはどこへ。俺の知っている可愛い顔つきをしたソラが、ケロリとした様子でパチパチと瞬きしながら言った。
「そ……っかぁ……」
(その白いの、俺の精液なんだけど)
暫しの沈黙。何を話せば良いんだろう? と思う。
きっとドラマとかだったら、彼氏とかが格好良く振る舞うんだろうけど俺の方が気持ち良くしてもらった方だし。うん。
「えっと、高見?」
「あ、ああ! 何だ、ソラ?」
沈黙を破ったのはソラだった。ゴシゴシと口元を拭ったあと(良かった)、今度は俺の顔の方へと近づいて来る。グワッ……! と迫力はあれど、妙に照れ臭そう。
お互いの大きさもあり、コツンと額を合わせることは出来なかったが、触れそうなくらい近くにソラの顔があって、サラリとワンレンの髪が俺の身体に触れたところがこそばゆかった。
「えっと……ソラ?」
「高見」
「……俺、美味しかったか?」
気になるのは、俺の味。味見してくれと言いながら、不味かったなんて言われたら凹む。チラリと上目遣いでソラを見れば、照れ臭さが無くなったように俺を見て嬉しそうに笑った。
「うん、凄く美味しかったよ。また食べさせてね」
(「また」って次があるのか)
なんて甘い空気を出しながら、次があることに内心喜んだ俺だった。
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数日寝落ちしてました。><
次でシリーズ終わる予定です
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