華胥の夢
人口比でいちばん多数のベータ性が国の政治や経済を握っていた時代がつづき、他国との競争に負けはじめた頃、それまでフェロモンに惑わされる性質を忌避されていた少数派のアルファ性が優れたアルファ性を増やし国を再興するという政策を打ち出し、ベータ性たちに支持され主権を取り戻します。
その政策のために、国の庇護を受けながら他性と共に共存していたオメガ性の男女はアルファを増やすために「オメガ保護地区」と名付けられた隔絶され、そのなかに唯一外界に開かれた遊郭街がつくられました。
その遊郭街で生きる男オメガの遊女たちの連作短編です。
傾向と注意>
・遊女は男女共にオメガです。
・遊郭なので愛無し、モブ攻などが多数含まれています
・人身売買や売買春に関する表現多め
・違法行為や麻薬などの反社会的表現も一部有り
・明らかなハッピーエンドは少なめかも
禁止事項>
・文章の無断盗用、自作発言
あなたにおすすめの小説
隣の番は、俺だけを見ている
Ωである高校生の湊(みなと)は、幼いころから体が弱く、友人も少ない。そんな湊の隣に住んでいるのは、幼馴染で幼少期から湊に執着してきたαの律(りつ)。律は湊の護衛のように常にそばにいて、彼に近づく人間を片っ端から遠ざけてしまう。
ある日、湊は学校で軽い発情期の前触れに襲われ、助けてくれたのもやはり律だった。逃れられない幼馴染との関係に戸惑う湊だが、律は静かに囁く。「もう、俺からは逃げられない」――。
執着愛が静かに絡みつく、オメガバース・あまあま系BL。
【キャラクター設定】
■主人公(受け)
名前:湊(みなと)
属性:Ω(オメガ)
年齢:17歳
性格:引っ込み思案でおとなしいが、内面は芯が強い。幼少期から体が弱く、他人に頼ることが多かったため、律に守られるのが当たり前になっている。
特徴:小柄で華奢。淡い茶髪で色白。表情はおだやかだが、感情が表に出やすい。
■相手(攻め)
名前:律(りつ)
属性:α(アルファ)
年齢:18歳
性格:独占欲が非常に強く、湊に対してのみ甘く、他人には冷たい。基本的に無表情だが、湊のこととなると感情的になる。
特徴:長身で整った顔立ち。黒髪でクールな雰囲気。幼少期に湊を助けたことをきっかけに執着心が芽生え、彼を「俺の番」と心に決めている。
トラウマΩの巣作りかくれんぼ
『紬、次の発情期が来たら、オレのために”巣”を作ってよ』
その約束は、僕にとってしあわせの始まりになるはずだった。
でも、その約束が原因で、僕は自分が”普通”じゃないんだと知ってしまった。
新しい恋人である優しいα・奏さんと暮らし始めても、あの日のトラウマは消えない。
彼に”巣”を見られるのが怖くて、発情期が近付くたび、僕は小さな嘘をつく。
誰にも見つからない場所で、ひとりぼっちで”巣”を作り、彼が帰って来る前に片付ける。
これは、“普通”のΩになれなかった僕と、大好きな恋人とのかくれんぼ。
どうか、僕の”巣”が見つかりませんように。
――そう願っているのに、本当は少しだけ、奏さんに見つけて欲しいと願ってしまった僕のお話。
『捨てたはずのΩが運命の番でした ~今さら愛してると言われても、もう遅い~
あらすじ
Ωである朝霧湊は、事故のような一夜をきっかけに、名門企業の御曹司α・九条玲司と関係を持つ。
しかし玲司は「ただの過ちだ」と湊を切り捨て、政略結婚のためβの婚約者との未来を選んだ。
深く傷ついた湊は、彼の前から姿を消す。
数か月後――。
湊の身体は、これまで誰も知らなかった希少な『遅咲きΩ』として覚醒する。
その瞬間、玲司は初めて湊こそが運命の番だったと知る。
「戻ってきてくれ」
今さら必死に追いかけてくる玲司。
だが湊の隣には、自分を支え続けてくれた医師のα・神崎伊織がいた。
「あなたは俺を捨てたでしょう」
後悔に苦しむα、執着する第二のα、そして希少Ωを巡る陰謀。
もう二度と傷つきたくないΩが最後に選ぶ相手とは――。
捨てた側の後悔と執着が加速する、すれ違いオメガバースBL。
上手に啼いて
■聡は10歳の初めての発情期の際、大輝に噛まれ番となった。それ以来関係を継続しているが、愛ではなく都合と情で続いている現状はそろそろ終わりが見えていた。
■注意*独自オメガバース設定。■『それは愛か本能か』と同じ世界設定です。関係は一切なし。
鎖に繋がれた騎士は、敵国で皇帝の愛に囚われる
戦場で捕らえられた若き騎士エリアスは、牢に繋がれながらも誇りを折らず、帝国の皇帝オルフェンの瞳を惹きつける。
冷酷と畏怖で人を遠ざけてきた皇帝は、彼を望み、夜ごと逢瀬を重ねていく。
憎しみと抗いのはずが、いつしか芽生える心の揺らぎ。
誇り高き騎士が囚われたのは、冷徹な皇帝の愛。
鎖に繋がれた誇りと、独占欲に満ちた溺愛の行方は――。
オメガ騎士団長の年貢の納め時
オメガであることを伏せて働く騎士団長エヴァン。ある日、番のアルバスに抑制剤を過剰服用していたことがばれてしまって……。
エヴァン、アルバス、老宰相の三視点からお送りします。
上司、快楽に沈むまで
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。