怨霊首 僧玄昉


是れは、大層優れたお坊様の話です、お坊様の名は玄昉と申します、玄昉様は、その昔入唐なされ、二十年の長きに亘り仏教をよく学び、帰朝してよくお広めなされ、後に僧正の階にまで登り詰めたお人にござります。
  
始めに、順序は逆ですが、玄昉様がお亡くなりになられた時のことからお話申し上げます。
玄昉様は、筑前大宰府観世音寺に於いてご供養なされている時、俄かに掻き曇った空から降って来た鬼に首を噛みつかれるという恐ろしい目に遭われたのでござります。
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