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「君はもう必要ない。僕が愛しているのは彼女だ」 そう言われて、私は婚約者を失い、義母と義妹にも追い出されました。 侯爵家の帳簿を管理し、商人と交渉し、領地の経営を支えてきたのは私だったのに。 「あなたがいなくても、侯爵家は何も困らないわ」 ……そうですか。 それなら、もう知りません。 私が家を出て向かった先で出会ったのは、冷徹公爵と呼ばれるレオンハルト様。 「君の能力を、私は正当に評価する」 初めて、私の努力を認めてくれる人に出会いました。 私は公爵家で商才を発揮し、次々と事業を立て直していきます。 その一方で、私を追い出した侯爵家では―― 「どうして帳簿が合わないの?」 「取引先が契約を打ち切りました!」 「資金が……足りない?」 私がいなくなった途端、今まで隠れていた問題が次々と表面化していったようです。 やがて元婚約者は私のもとへ現れました。 「頼む、侯爵家に戻ってくれ」 ……今さらですか? 私を「役立たず」と笑って捨てたのは、あなたたちでしょう? 「申し訳ありません。私はもう、あの家には戻りません」 そして最後には、かつて私を追い出した侯爵家が、公爵家の取引相手として私の前に座ることに。 「では、交渉を始めましょう」 捨てられた私は、もう誰かに必要とされるために生きたりしません。 自分の力で人生を取り戻し、そして――私のすべてを認めてくれる公爵様と、幸せになります。
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