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タロさん 2
しおりを挟む「はあーきもちよかった♡」
シャワーを浴びて時也がベッドルームの方へ戻ってきた。
ベッドの上でタバコを吸いながらタロはパソコンを険しい目で見ていた。
「ターロさんっ!なにー?おしごとー?」
時也はタロの方へジャンプしてタロへと近づいた。
タロは時也のタオルを取ると濡れた髪を拭いてあげた。
「そう、お仕事。君のお小遣いをあげる為に僕だって働かないといけないからね。」
「ふーん。」
タロは時也の髪をおおかた拭くと仕事の顔に戻っていた。
今は僕との時間だから僕のこと優先して欲しいんだけどなぁ…
少ししてタロがパソコンを閉じて時也のスマホを覗いてきた。
ちょうど春人が時也にいつ帰ってくるかというメッセージを返信しようとしていた時だった。
「彼氏?」
「ちっ、違う!」
時也がスマホを隠すとタロが時也の手からスマホを奪った。
「ちょっと待っ!」
「へぇ~彼氏?」
「今お世話になってるひと!」
タロはそのまま春人に返信した。
時也にスマホを返すとタロは立ち上がって帰り支度を始めた。
「もう帰っちゃうの?」
「君の彼氏が君を待ってるんだから早くお暇しないとね。」
本当は朝まで一緒にいたかったのに…
「来週末ってヒマ?」
ドアを開けて部屋を出ようとしていたタロが振り向いた。
「ヒマではないですが予定を空けようと思えば空けられますよ。」
「また、連絡するね!」
タロは部屋を出た。
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