鬱金桜の君

子爵家の娘だった八重は、幼い頃に訪れた家で、不思議な桜を見つける。その桜に見とれていると、桜の名を貰った、という少年が話し掛けてきた。
少年は記念だといって、その桜の花を一輪手折って八重にくれた。
八重はその桜を栞にして大事にすると、少年と約束する。

八重は少女時代、両親の愛情に包まれて過ごすが、両親が亡くなったあと、男爵である叔父の家に引き取られると、華族としての扱いは受けられず、下働きを命じられてしまう。

ある日言いつけられたお遣いに出た帰りに、八重は軍服を着た青年と出会うがーーーー?
24h.ポイント 14pt
3
小説 29,726 位 / 183,952件 恋愛 12,715 位 / 56,000件