嘘つき聖女はその白い結婚を破棄したい――はずだったのに。隠し通すつもりだった呪いごと王子は愛してくれるようです。
――ヴァレンチノの教会に生まれる第二の少女を聖女とするべし。
そんな曖昧な予言に巻き込まれ、15歳のミント・ヴァレンチノは特別な少女として王宮に招かれた。
ヴァレンチノ辺境伯の次女として生きるミントは、前世では悪魔の子と疎まれた人生だった。
その強すぎる回復魔法は、死んだ者をも蘇らせた。前世、鈴木紗季として生きた短い人生の中で、得られたのは孤独な死だけだった。その力は呪いでしかなかった。
――歴代聖女は、王家に嫁ぐことが習わしになっている。
勝手に進められる婚約は、前世より引き継いだ魔力を求めてのことだった。
***
ミントは決意する。
二度目の人生では決してこの力を誰にも言わないし、
平凡な生活を全うするためにも、王家には嫁がないと。
嘘つき聖女として生きることを決意したミントは、リイントロイア国の第1王子クラインによって、その嘘をはがされていく。
待っていたのは甘々な生活でした。
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