ホワイトコード戦記1 シンカナウスより 前編

「つまるところ、僕は、僕の存在を、ソウルコードを形作った張本人であろう、この知性体をこう呼ぶことにした。遥か昔に忘れ去られた概念――即ち〝神〟、と」

この宇宙が生まれてから『六十七億年』――ある朝、世界が滅ぶ夢を見た。
軍用に開発された戦闘型アンドロイド、μ(ミュウ)。彼女はその日いつも通り訓練をして過ごすはずが、統率個体のMOTHERから、自分たちを設計した天才科学者エメレオの護衛を突如として命じられる。渋々エメレオを襲いくる刺客ドローンや傭兵から守るμだが、すべては自身の世界が滅ぶ、そのほんの始まりにしか過ぎなかった――!

――まずはひとつ、宇宙が滅ぶ。
すべては最後の宇宙、六度目の果て、『地球』を目指して。
なぜ、ここまで世界は繰り返し滅び続けるのか?
超発展した科学文明の落とし子がゆく、神と悪魔、光と闇、五つの世界の滅亡と輪廻転生をめぐる旅路を描く、大長編SFファンタジーの〝プロローグ〟。

毎日21:00更新、1話1,500~2,000文字、シンカナウス編の総文字数は15万字程度です。

寝る前のひとときなどにお楽しみください。
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