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第四章 学園生活編
第一話 妖怪ハンターズ?
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悠斗のやった事とは…真美にセルリアとルナリアに事情を聞いてもらうという事だった。
確かにこの方法なら…?
女の子同士で仲の良い真実には、全てを打ち明けるという事が出来て、屋上で悠斗と真美を含めて話をした。
「それで、二人はなんて?」
「両方に手を出したのは本当みたい…セルリアと関係を進みたくて焦った朔夜が、夜にセルリアの部屋に入ってベッドに潜り込んだのが、実はルナリアのベッドらしくて…」
「まさか…最後までヤってしまったとか?」
「ううん、異変に気付いたセルリアがルナリアの部屋に入ったら…其処で朔夜と鉢合わせになって、朔夜は部屋から逃亡したという話で、その後二人で不知火家に抗議をしに行ったら、丁度家に帰って来た朔夜と…という話みたい。」
俺の姿に扮していた奴は誰だっ…そうか、コレも神の悪戯か!
本当に碌な事をしねぇな!
「ありがとう、真美…悠斗。 相変わらず…世界が変わると、記憶にない事が起こるからいちいち対処に困る。」
「苦労しているな…朔夜は。」
「確かにこんな話だと…簡単には許して貰えそうもないな二人には。」
「そうね…少し時間を置くか、許して貰えるまで待つしか無いわね。」
異世界で好きになった女が幼馴染というまでは良かったが…?
拗らせてどうするんだよ!
コレも神の悪戯なのか試練なのか?
どちらにせよ、今度会う事はもうないとは思うが…会えたらマジで半殺しにしてやる!
「では、貸しの分を支払うが…悠斗にはもう1つ頼まれて欲しい事がある。」
「貸しというのは冗談って、何?」
「この世界に帰って来て、やっと平穏な生活が手に入ると思ったんだけど…どうやらそうもいかない事態になっているようだ。」
「それはどういう事だ?」
「魔の者の気配を感じるんだよ。 元の世界に戻って来てまで戦う羽目になるらしい。」
「魔の者ってどんな奴等なんだ?」
「この世界に昔から居る妖怪や悪霊の類だよ。」
「妖怪って本当にいるのか⁉︎」
「居るよ…以前に異世界から帰って来た時に何度か戦ったからな。 面倒事は異世界だけにして欲しいよ。」
「まぁ、異世界で魔物と出遭わなければ…妖怪の類の話は信じてはいなかっただろうな。」
流石にぬらりひょんとかと言った有名な奴はいなかったけど、結構危ない奴と遭遇した事が何度かあったな。
「それで、自分に何をして欲しい?」
「俺の魔法の一部を悠斗にコピーするので、協力して欲しい。」
「すると…自分はこっちでも魔法が使えるのか?」
「攻撃魔法の類は…全てでは無いが使えるようになるけど、メインは索敵関連だな。 俺は戦っている最中に近くなら感知できるが、遠く離れているもの迄は感知出来ないから場所を教えて欲しいんだ。」
「勉強の時間の合間になるけど良いか?」
「構わない。 それと、貸しの支払いなんだが…確か悠斗の親父さんって古物商だよな?」
「あぁ…アンティークとか宝石の類も扱っているが?」
「異世界の城の宝物庫の財宝の幾つかを買い取って貰えないか? 報酬はそこから…」
「親父に聞いてみないと分からないけど…だが、出所を聞かれたらどう答える?」
「コレに関しては正直に話そう。 お前の親父さんに俺と悠斗が揃って魔法を発動すれば、信じるだろうしな?」
悠斗は何か考え込んでいた。
そして答えが出たみたいで、俺に言って来た。
「解った! その話で行こう!」
「では悠斗、頭を出せ。」
悠斗は俺に頭を前に出すと、俺は悠斗の頭に手を置いてから…
「言っておくが…コレをやった後に頭が割れるくらいに痛くなるから気をつけろよ!」
「え? ギャァァァァァァァ!!!」
悠斗の返答を待つ前に俺の魔法の知識を一気に流した。
悠斗は頭を押さえて転げ回っていた。
「朔夜君…悠斗は大丈夫なの?」
「桁違いの情報が一気に頭の中に流れるからなぁ…俺もコレをやられた時に同じ反応になった。」
悠斗は耳や鼻から血が垂れていた。
俺は悠斗に回復魔法を放って…しばらくすると悠斗は立ち上がって怒り出した。
「痛いなら痛いと最初に言ってくれ‼︎」
「いや…最初に言ったら、多分躊躇って力むだろ? 力んで無い状態の方が情報を譲渡し易いから、それをやっただけだ。 それでどんな感じだ?」
「う~~~ん? この知識が朔夜の頭の中に入っていたのか? 自分よりもよっぽど天才じゃ無いか‼︎」
「では試してみようか?」
俺は右手から炎を出してから握って消した。
続けて悠斗も同じ動作をした。
「此方の世界でも使えるんだな? 異世界限定だと思っていた…。」
「コレで役に立って貰えそうだな。」
「あぁ…期待に応えられそうだ! それにしても凄い知識の量だな…この理論が完成すると、タイムマシンでも作れそうだ!」
「それは無理! 時空の魔石はこの世界には存在しないものだから、代用が見つからない限りタイムマシンは出来ん。」
「なるほど…朔夜は試したんだな?」
「まぁ…その話はいずれな! それで報酬の件なんだが…1億円くらいで良いか?」
「多すぎるよ! この知識だけで充分だ!」
「活動資金が必要だと思ってな…」
悠斗は早速父親にメールをしていた。
そしてメールを送信した後に言った。
「この世界では、あっちこっちに監視カメラとかあるが…正体がバレた時の対策はしているのか?」
「まぁ…それは考えている。」
俺はポーズをとりながら、光魔法を周囲に展開してエフェクト代わりにすると…ヒーロースーツに身を包んで言った。
「俺の名は…閃光戦士・ライトブリンガーだ!」
悠斗と真美は唖然としていた。
俺も…何か外した感が半端無かった。
「まぁ…確かにその姿なら、朔夜の正体がバレる事はなさそうだな?」
「元の姿のままで剣を振り回していたら、ただの危ない奴だからな!」
「確かに…仕方ないか、協力してやるよ!」
「私も協力出来ることは無いかな?」
「真美か…真美にも力の譲渡をしても良いんだけど、奴等に目を付けられないかがなぁ?」
「回復魔法だけでもお願い出来ない?」
「人前で使わないと約束出来るのなら…」
真美は頷くと、悠斗と同じ様に真美にも力を流した。
すると真美は…少し頭を押さえた程度で悠斗ほどではなかった。
そして俺は、収納魔法からナイフを取り出して左手を切ってから真美に見せると、真美は回復魔法をして傷を塞いでくれた。
「そして最期に…この件は俺達だけの秘密だ! 間違っても美紅にだけはバレるなよ!」
「そうだな…あいつにバレると、仲間外れたと思って騒ぎ出すからな。」
「あと…魔の者が現れた時の集合場所はどうするの?」
「その事なんだけど…真美の家は不動産屋だよな? 郊外に離れた場所で人目につかない土地で格安の物件ってないか? 土地だけでも良いんだが…」
「家に聞いてみないとなんとも言えないけど…あるとは思うよ。」
「それで悠斗の親父さんだ! 出来るだけ早くに財宝を売ってもらってから資金を得て、土地を購入してから拠点を構える!」
拠点は…あの邸で良いだろう。
郊外を選んだ理由は、急に建物が出来ても怪しまれない為だ。
後は…カモフラージュの奴等を揃えておくか。
また光と闇のストーカーズで良いだろう。
「出来ればすぐに動きたいから、学校が終わったら悠斗の親父さんの店に行くぞ!」
「解った! 親父にはもうメールで伝えておいた。」
「真美も出来ればさっきの話を調べておいてくれ!」
「郊外の人気のない土地ね?」
これからこの世界で、平穏とはかけ離れた生活を送る事になる。
そして様々な面倒事が起こる事も…。
更に…俺たちの事を遠くで見ている者達が居たのだった。
第四章の物語…これより開始致します!
確かにこの方法なら…?
女の子同士で仲の良い真実には、全てを打ち明けるという事が出来て、屋上で悠斗と真美を含めて話をした。
「それで、二人はなんて?」
「両方に手を出したのは本当みたい…セルリアと関係を進みたくて焦った朔夜が、夜にセルリアの部屋に入ってベッドに潜り込んだのが、実はルナリアのベッドらしくて…」
「まさか…最後までヤってしまったとか?」
「ううん、異変に気付いたセルリアがルナリアの部屋に入ったら…其処で朔夜と鉢合わせになって、朔夜は部屋から逃亡したという話で、その後二人で不知火家に抗議をしに行ったら、丁度家に帰って来た朔夜と…という話みたい。」
俺の姿に扮していた奴は誰だっ…そうか、コレも神の悪戯か!
本当に碌な事をしねぇな!
「ありがとう、真美…悠斗。 相変わらず…世界が変わると、記憶にない事が起こるからいちいち対処に困る。」
「苦労しているな…朔夜は。」
「確かにこんな話だと…簡単には許して貰えそうもないな二人には。」
「そうね…少し時間を置くか、許して貰えるまで待つしか無いわね。」
異世界で好きになった女が幼馴染というまでは良かったが…?
拗らせてどうするんだよ!
コレも神の悪戯なのか試練なのか?
どちらにせよ、今度会う事はもうないとは思うが…会えたらマジで半殺しにしてやる!
「では、貸しの分を支払うが…悠斗にはもう1つ頼まれて欲しい事がある。」
「貸しというのは冗談って、何?」
「この世界に帰って来て、やっと平穏な生活が手に入ると思ったんだけど…どうやらそうもいかない事態になっているようだ。」
「それはどういう事だ?」
「魔の者の気配を感じるんだよ。 元の世界に戻って来てまで戦う羽目になるらしい。」
「魔の者ってどんな奴等なんだ?」
「この世界に昔から居る妖怪や悪霊の類だよ。」
「妖怪って本当にいるのか⁉︎」
「居るよ…以前に異世界から帰って来た時に何度か戦ったからな。 面倒事は異世界だけにして欲しいよ。」
「まぁ、異世界で魔物と出遭わなければ…妖怪の類の話は信じてはいなかっただろうな。」
流石にぬらりひょんとかと言った有名な奴はいなかったけど、結構危ない奴と遭遇した事が何度かあったな。
「それで、自分に何をして欲しい?」
「俺の魔法の一部を悠斗にコピーするので、協力して欲しい。」
「すると…自分はこっちでも魔法が使えるのか?」
「攻撃魔法の類は…全てでは無いが使えるようになるけど、メインは索敵関連だな。 俺は戦っている最中に近くなら感知できるが、遠く離れているもの迄は感知出来ないから場所を教えて欲しいんだ。」
「勉強の時間の合間になるけど良いか?」
「構わない。 それと、貸しの支払いなんだが…確か悠斗の親父さんって古物商だよな?」
「あぁ…アンティークとか宝石の類も扱っているが?」
「異世界の城の宝物庫の財宝の幾つかを買い取って貰えないか? 報酬はそこから…」
「親父に聞いてみないと分からないけど…だが、出所を聞かれたらどう答える?」
「コレに関しては正直に話そう。 お前の親父さんに俺と悠斗が揃って魔法を発動すれば、信じるだろうしな?」
悠斗は何か考え込んでいた。
そして答えが出たみたいで、俺に言って来た。
「解った! その話で行こう!」
「では悠斗、頭を出せ。」
悠斗は俺に頭を前に出すと、俺は悠斗の頭に手を置いてから…
「言っておくが…コレをやった後に頭が割れるくらいに痛くなるから気をつけろよ!」
「え? ギャァァァァァァァ!!!」
悠斗の返答を待つ前に俺の魔法の知識を一気に流した。
悠斗は頭を押さえて転げ回っていた。
「朔夜君…悠斗は大丈夫なの?」
「桁違いの情報が一気に頭の中に流れるからなぁ…俺もコレをやられた時に同じ反応になった。」
悠斗は耳や鼻から血が垂れていた。
俺は悠斗に回復魔法を放って…しばらくすると悠斗は立ち上がって怒り出した。
「痛いなら痛いと最初に言ってくれ‼︎」
「いや…最初に言ったら、多分躊躇って力むだろ? 力んで無い状態の方が情報を譲渡し易いから、それをやっただけだ。 それでどんな感じだ?」
「う~~~ん? この知識が朔夜の頭の中に入っていたのか? 自分よりもよっぽど天才じゃ無いか‼︎」
「では試してみようか?」
俺は右手から炎を出してから握って消した。
続けて悠斗も同じ動作をした。
「此方の世界でも使えるんだな? 異世界限定だと思っていた…。」
「コレで役に立って貰えそうだな。」
「あぁ…期待に応えられそうだ! それにしても凄い知識の量だな…この理論が完成すると、タイムマシンでも作れそうだ!」
「それは無理! 時空の魔石はこの世界には存在しないものだから、代用が見つからない限りタイムマシンは出来ん。」
「なるほど…朔夜は試したんだな?」
「まぁ…その話はいずれな! それで報酬の件なんだが…1億円くらいで良いか?」
「多すぎるよ! この知識だけで充分だ!」
「活動資金が必要だと思ってな…」
悠斗は早速父親にメールをしていた。
そしてメールを送信した後に言った。
「この世界では、あっちこっちに監視カメラとかあるが…正体がバレた時の対策はしているのか?」
「まぁ…それは考えている。」
俺はポーズをとりながら、光魔法を周囲に展開してエフェクト代わりにすると…ヒーロースーツに身を包んで言った。
「俺の名は…閃光戦士・ライトブリンガーだ!」
悠斗と真美は唖然としていた。
俺も…何か外した感が半端無かった。
「まぁ…確かにその姿なら、朔夜の正体がバレる事はなさそうだな?」
「元の姿のままで剣を振り回していたら、ただの危ない奴だからな!」
「確かに…仕方ないか、協力してやるよ!」
「私も協力出来ることは無いかな?」
「真美か…真美にも力の譲渡をしても良いんだけど、奴等に目を付けられないかがなぁ?」
「回復魔法だけでもお願い出来ない?」
「人前で使わないと約束出来るのなら…」
真美は頷くと、悠斗と同じ様に真美にも力を流した。
すると真美は…少し頭を押さえた程度で悠斗ほどではなかった。
そして俺は、収納魔法からナイフを取り出して左手を切ってから真美に見せると、真美は回復魔法をして傷を塞いでくれた。
「そして最期に…この件は俺達だけの秘密だ! 間違っても美紅にだけはバレるなよ!」
「そうだな…あいつにバレると、仲間外れたと思って騒ぎ出すからな。」
「あと…魔の者が現れた時の集合場所はどうするの?」
「その事なんだけど…真美の家は不動産屋だよな? 郊外に離れた場所で人目につかない土地で格安の物件ってないか? 土地だけでも良いんだが…」
「家に聞いてみないとなんとも言えないけど…あるとは思うよ。」
「それで悠斗の親父さんだ! 出来るだけ早くに財宝を売ってもらってから資金を得て、土地を購入してから拠点を構える!」
拠点は…あの邸で良いだろう。
郊外を選んだ理由は、急に建物が出来ても怪しまれない為だ。
後は…カモフラージュの奴等を揃えておくか。
また光と闇のストーカーズで良いだろう。
「出来ればすぐに動きたいから、学校が終わったら悠斗の親父さんの店に行くぞ!」
「解った! 親父にはもうメールで伝えておいた。」
「真美も出来ればさっきの話を調べておいてくれ!」
「郊外の人気のない土地ね?」
これからこの世界で、平穏とはかけ離れた生活を送る事になる。
そして様々な面倒事が起こる事も…。
更に…俺たちの事を遠くで見ている者達が居たのだった。
第四章の物語…これより開始致します!
応援ありがとうございます!
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