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第五章 異世界召喚が8回目って…マジかコレ⁉︎
第二話 途方もない作業・後編
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24日目…
掘りまくって山の様になった鉄鉱石を片っ端から溶かしていくと…ふと気付いた点があった。
グヴェリオンからの手紙で、経験値は魔物から出なくても貰えるという話を思い出した。
ただ…ギルドカードが無いので、スキルやレベルを確認する方法が無いと思っていた。
…が、その為の対策もあの神なら考えている筈。
試しにステータスオープンと叫んでみると、目の前に透明な板が表示されていた。
そこに書かれているレベルやスキルを見てみると?
レベル1・ステースタ表示
レベル2・採掘師の加護
レベル3・採集師の加護
レベル4・調理師の加護
レベル5・彫金師の加護
レベル6・裁縫師の加護
レベル7・鍛冶師の加護
レベル8・木工師の加護
レベル9・調理師の加護
レベル10…
…という感じで、現在のレベルは13だった。
加護が与えられるのは大変素晴らしい…が、魔法の類が一切覚えていなかった。
まぁ、加護のお陰で…鉄鉱石が割と早く溶けだすという事になっていた。
それは非常にありがたい!
どういう感じで経験値が取得出来て、レベルが上がるかはまだ分かってはいなかったが…まぁ、その内に気付くだろう。
この日はスキルを確認しながら道具のストックを作りだして終了した。
25日目…
いい加減、肉が喰いたい!
だけどこの島には、野生動物が1匹もいない。
大陸に渡るまで肉はお預けか!
…と考えている時に、いい加減大陸に渡る方法を考えないといけない事に気付いた。
「船か飛行できる物…なのだが?」
この無人島から遠くを見渡していても、島影らしきものは一切見えない。
本当に大陸があるのかと疑わしくなる。
俺は何故そんな事を知っているのか…話は初日に戻る。
俺がこの無人島に着いた時、神から手紙が降って来た。
その内容にはとんでもない様が書かれていた。
1.この世界はグヴェリオンが管理する惑星だった。
2.今回は異世界召喚ではなく、異世界転移なので怒られる筋合いはないとか書いてあった。
3.この世界の魔王軍は、世界の半分以上を支配していて…侵攻のリミットは10年弱だろうという話だった。
4.この世界の魔王は、過去の7つの世界の魔王より遥かに強いという話だった。
5.俺がいる場所は、世界の果てにあると言われる程に大陸からかなり離れた場所にある島だった。
6.この無人島には、生物が存在していなくて…食料は木の実や海の魚を捕まえろという話だった。
7.レベルが1になり、魔物と戦う以外に何かを作りだしたりすることで経験値が入手出来るという物らしい。
………と、ここまでは良い。
問題はこの後だった⁉
8.この世界の1年は、地球では12年過ぎるという話だった。
つまり…この世界で7年も居たりすると、地球に帰っても俺を知る者が誰も生きていない可能性があった。
そして1か月が経というとしているので、話が本当なら地球では1年が経過するという事だった。
俺が真剣に事に及んでいる理由が解ったか?
「レベルが1に戻された状態で、この世界の魔王は過去の7つの世界の魔王より強いって…どんだけレベルを上げないと勝てないのだろうか?」
本当にグヴェリオンの奴、俺で遊んでいるんじゃないだろうな?
奴が管理する世界で、何故レベル1に戻す必要があるのか?
しかも過去の7つの世界の魔王より遥かに強いって…何年掛かるんだよ⁉
俺には一応目標がある。
7年過ぎてもこの世界にいるのなら…命を絶とうという事だ。
単純に考えて、戻った所で誰も生きてはいないだろうからだ。
さて、話は最初の問題に戻る。
空から行くか、船で行くかになるのだが…?
仮に船で行くにしたって、最低でもヨットくらいの大きさを作らないといけない。
帆を張って風を掴めれば、ヨットの方が気動力はある。
ただ、航海にどれだけ掛かるのかが問題にはなる。
ヨットだと積載量が決まっていて、持って行ける食料も限界があるからだ。
理想とすれば、最低でもクルーザーくらいの大きな船が欲しい所だが…動力が無い。
ふと頭によぎったのは蒸気船の様な物を想像したのだが…船を作るだけでどれ位掛かるのか解らないのに、動力を作っている暇なんてない。
仮に空を選ぶにしたって…気球でも作れれば問題は無いだろうが?
馬鹿みたいに布を使う。
この無人島には麻はある…が、気球の大きさの布を作りだすまでに数年は掛かるだろう。
魔法が使えれば問題が無いのだが、使えないのモノを考えても意味がないのでこの際は無視。
ハンググライダーみたいな物ならと考えてもみたが、大陸までの距離が解らないと…墜落したら海の魔物の餌になる。
それ以前に、そこまで高い山が無いのでグライダーの案は無理だった。
「それにしても、魔法の類はいつ使えるんだろうか? せめて収納魔法とか使えてくれると嬉しいんだがな。」
まぁ、それよりも今は海路で行く方法をとる事にして…まずはヨット作りからだな。
設計図を書きたい所だが、紙が無い。
紙を作っても良いが…いや、地面に描くか。
紙を作る時間を考えると、先に進めた方が遥かに良いからだった。
「ただなぁ…マストが問題なんだよな。 帆が3枚必要だからな。」
気球程ではないが、ヨットの帆もかなりの布が必要になる。
俺は考えると頭が痛くなっていた。
掘りまくって山の様になった鉄鉱石を片っ端から溶かしていくと…ふと気付いた点があった。
グヴェリオンからの手紙で、経験値は魔物から出なくても貰えるという話を思い出した。
ただ…ギルドカードが無いので、スキルやレベルを確認する方法が無いと思っていた。
…が、その為の対策もあの神なら考えている筈。
試しにステータスオープンと叫んでみると、目の前に透明な板が表示されていた。
そこに書かれているレベルやスキルを見てみると?
レベル1・ステースタ表示
レベル2・採掘師の加護
レベル3・採集師の加護
レベル4・調理師の加護
レベル5・彫金師の加護
レベル6・裁縫師の加護
レベル7・鍛冶師の加護
レベル8・木工師の加護
レベル9・調理師の加護
レベル10…
…という感じで、現在のレベルは13だった。
加護が与えられるのは大変素晴らしい…が、魔法の類が一切覚えていなかった。
まぁ、加護のお陰で…鉄鉱石が割と早く溶けだすという事になっていた。
それは非常にありがたい!
どういう感じで経験値が取得出来て、レベルが上がるかはまだ分かってはいなかったが…まぁ、その内に気付くだろう。
この日はスキルを確認しながら道具のストックを作りだして終了した。
25日目…
いい加減、肉が喰いたい!
だけどこの島には、野生動物が1匹もいない。
大陸に渡るまで肉はお預けか!
…と考えている時に、いい加減大陸に渡る方法を考えないといけない事に気付いた。
「船か飛行できる物…なのだが?」
この無人島から遠くを見渡していても、島影らしきものは一切見えない。
本当に大陸があるのかと疑わしくなる。
俺は何故そんな事を知っているのか…話は初日に戻る。
俺がこの無人島に着いた時、神から手紙が降って来た。
その内容にはとんでもない様が書かれていた。
1.この世界はグヴェリオンが管理する惑星だった。
2.今回は異世界召喚ではなく、異世界転移なので怒られる筋合いはないとか書いてあった。
3.この世界の魔王軍は、世界の半分以上を支配していて…侵攻のリミットは10年弱だろうという話だった。
4.この世界の魔王は、過去の7つの世界の魔王より遥かに強いという話だった。
5.俺がいる場所は、世界の果てにあると言われる程に大陸からかなり離れた場所にある島だった。
6.この無人島には、生物が存在していなくて…食料は木の実や海の魚を捕まえろという話だった。
7.レベルが1になり、魔物と戦う以外に何かを作りだしたりすることで経験値が入手出来るという物らしい。
………と、ここまでは良い。
問題はこの後だった⁉
8.この世界の1年は、地球では12年過ぎるという話だった。
つまり…この世界で7年も居たりすると、地球に帰っても俺を知る者が誰も生きていない可能性があった。
そして1か月が経というとしているので、話が本当なら地球では1年が経過するという事だった。
俺が真剣に事に及んでいる理由が解ったか?
「レベルが1に戻された状態で、この世界の魔王は過去の7つの世界の魔王より強いって…どんだけレベルを上げないと勝てないのだろうか?」
本当にグヴェリオンの奴、俺で遊んでいるんじゃないだろうな?
奴が管理する世界で、何故レベル1に戻す必要があるのか?
しかも過去の7つの世界の魔王より遥かに強いって…何年掛かるんだよ⁉
俺には一応目標がある。
7年過ぎてもこの世界にいるのなら…命を絶とうという事だ。
単純に考えて、戻った所で誰も生きてはいないだろうからだ。
さて、話は最初の問題に戻る。
空から行くか、船で行くかになるのだが…?
仮に船で行くにしたって、最低でもヨットくらいの大きさを作らないといけない。
帆を張って風を掴めれば、ヨットの方が気動力はある。
ただ、航海にどれだけ掛かるのかが問題にはなる。
ヨットだと積載量が決まっていて、持って行ける食料も限界があるからだ。
理想とすれば、最低でもクルーザーくらいの大きな船が欲しい所だが…動力が無い。
ふと頭によぎったのは蒸気船の様な物を想像したのだが…船を作るだけでどれ位掛かるのか解らないのに、動力を作っている暇なんてない。
仮に空を選ぶにしたって…気球でも作れれば問題は無いだろうが?
馬鹿みたいに布を使う。
この無人島には麻はある…が、気球の大きさの布を作りだすまでに数年は掛かるだろう。
魔法が使えれば問題が無いのだが、使えないのモノを考えても意味がないのでこの際は無視。
ハンググライダーみたいな物ならと考えてもみたが、大陸までの距離が解らないと…墜落したら海の魔物の餌になる。
それ以前に、そこまで高い山が無いのでグライダーの案は無理だった。
「それにしても、魔法の類はいつ使えるんだろうか? せめて収納魔法とか使えてくれると嬉しいんだがな。」
まぁ、それよりも今は海路で行く方法をとる事にして…まずはヨット作りからだな。
設計図を書きたい所だが、紙が無い。
紙を作っても良いが…いや、地面に描くか。
紙を作る時間を考えると、先に進めた方が遥かに良いからだった。
「ただなぁ…マストが問題なんだよな。 帆が3枚必要だからな。」
気球程ではないが、ヨットの帆もかなりの布が必要になる。
俺は考えると頭が痛くなっていた。
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