いたわり 小説一覧
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早春の大粒の雪が舞う東京 30歳過ぎのサラリーマンが凍結した道路で転んだ少女を学校まで支えて送った・・ あたりまえのことから、尊敬する女性と出逢えた・・
風が強く吹くそんな早春 水仙の花がやや下を向いて 照れたような可愛い花 汚れていないなあ 福寿草は雪を押し上げて 咲いてくれる
東京の朝の通勤快速を降りて 私は会社へ向かって歩く もう10年を超えた とはいえ今朝は大粒の雪が、舞い踊るように降り続ける 雪の輪舞といった光景 駅前から路面がすでに凍結していた 「・痛いっ」の声に振り向くと 女子高校生が転んで 足を立て直せずにいた ・・ 「どうしました?」「・足をくじいたかも・」・・私は照れくささは二の次にして、「私の肩につかまり立ちしてください」・雪が容赦なく、舞い落ちてきている。 がんばっている人たちを応援して、自分はまあふつうに・無神経と内気は同居していた・・
文字数 6,780
最終更新日 2025.04.10
登録日 2025.04.10
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