国会議員 小説一覧
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熱海行きの最終に近い新幹線。車内はまばらで、乗客はまるで疲れ切った顔をしているかのように静かだった。その一角に、ひときわ背筋を伸ばし深く腰を下ろす男がいた。野党第一党の衆議院議員、神崎隆。彼は鋭い目つきと整った顔立ちで、いつも冷静沈着を装っていたが、その内には激しい情熱と不屈の闘志を秘めている。
神崎の選挙区は東京から北へ1時間ほど離れた高崎市。そこには地方都市特有の生活感と、どこか懐かしい風景が広がっている。彼はその街の人々の声を背負い、国政の舞台で日々戦っていた。
その日も朝から国会の予算委員会で質疑に立ち、与党の有力議員・岡村武の裏金疑惑を追及していた。岡村は熱海を地盤とする国土交通族議員で、地元の再開発事業に深く関わっている。岡村の周囲には、特定のゼネコンが常に影のように付きまとい、その関係は異常なほど密接だと噂されていた。
議場では岡村は「記憶にない」「報告を受けていない」と繰り返し、証拠を突きつけられても、さながら鉄壁の防御のごとく口を閉ざした。神崎は鋭く追及したが、思うように手応えを得られず歯噛みした。
「政治家を正すなら、証拠がなければ何もできない……」
神崎の胸には焦りと悔しさが渦巻いていた。そこで、国会の外で独自の調査を開始した。
文字数 2,425
最終更新日 2025.11.27
登録日 2025.11.27
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――きみがいた。だから泥舟でも、僕は漕ぎ続けられた。
理想を胸に政治家になったはずが、気づけば党の意向に従い、尻拭いに追われる毎日。
そんなある冬の夜、電話の向こうから届いたのは、親友の声だった。
泥舟だと知りながら、それでも漕ぎ続ける――そんな男たちの静かな再出発の物語。
文字数 1,159
最終更新日 2025.08.04
登録日 2025.08.04
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先日、自民公明両党は、LGBTなど性的少数者への理解増進を図る法案を提出したようですが、文章などで法案を提出するより、まずは国会議員の服装を「男性議員でもスカート可」などおもいっきった見直しをしてもいいのでは?
文字数 1,084
最終更新日 2023.06.21
登録日 2023.05.23
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