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Memento~超記憶を持つ研究員は、記憶を喰らうアノマリー(異常存在)に執着されて逃げられない~
異常存在対策機関――通称「機関」。
異常存在の確保・収容・保護を使命とするこの組織で、研究員の蒔奈有利は、ひとつの奇妙な記録に目を留めた。
最終編集者は自分。編集日は一年前。
けれど、蒔奈にはその記録を作成した覚えがなかった。
記録に記されていたのは、オブジェクト番号0077。
人の記憶を喰らい、やがて自分自身さえ認識できなくさせる、危険な人型アノマリー。
蒔奈は調査を進めるうち、そこにいるはずのない人物と出会う。
黒髪に白い肌。目を離せば、その顔さえ思い出せなくなる美しい青年。
「また捕まっちゃった」
彼は、蒔奈のことを知っていた。
蒔奈が忘れてしまった時間も、交わした言葉も、そして――二人の間にあったはずの感情さえも。
蒔奈は、一度覚えたことを決して忘れない。
そのはずだった。
何度忘れられても、何度離れても、彼は蒔奈を覚えている。
これは、すべてを記憶する研究員と、他人の記憶を喰らうアノマリーの物語。
失われた記憶の向こうにあるのは、罪か、執着か、それとも恋なのか。
たとえ君が俺を忘れても。
もう一度、君に出会うために。
記憶を喰らうアノマリー(異常存在)×超記憶を持つ研究員
※SCP財団の世界観をお借りしていますが、知らなくても読めます。
※手元では完結しています。毎日5話ずつ更新します。
※他サイトでも公開しています。
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口〈ハコ〉
本資料は20▲▲年▲月にG県で発生した連続的且つ大規模な行方不明事件に関連すると思われる記録を収集したものです。
閲覧は基本的に禁止ですが、特例あれば許可されます。但し、以下ルールの遵守、徹底を要請します。
1:当該資料は複製です。厳重封印された原本の閲覧、及び持ち出しは如何なる理由があっても禁止します。
2:資料の再複製、持ち出しについても当然厳禁とします。
3:資料閲覧後、何らかの異常を訴える事例が報告されています。複数の事例から特定した異常の主要因である不可解な模様を除去しても尚、症状に改善は見られませんでした。閲覧中、あるいは以後に見慣れない模様や漢字が視界に映り始めたら速やかに閲覧を中止する事を勧めます。
4:閲覧前に遺書の提出、及び宣誓書へのサインが必要となります。
最後に、資料閲覧以後に発生する如何なる事象も自己責任となり、管理者は一切関知しません。
過去▲▲人が閲覧を行い、ただ一人の例外なく全員が数日中に行方不明となりましたが、資料閲覧の影響によるものかは現在調査中です。
宣誓書へのサイン、遺書、覚悟、すべて完了したならばどうぞごゆっくりご覧ください。
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