犬少年視点小説一覧

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 若かりし頃、世界を滅ぼす50人の神の1人にも選ばれたことがある、神様の気まぐれの下界観察が始まった。  今回はある街の貧民地区に住む、猫獣人の少女11歳と牛獣人の少年9歳だ。  何か落とし物を探している様子だったが、実は誰かが落としたお金を探しているだけだった。  そうだ。子供達はこのようにしてお金を稼いでは、その日の食べ物を買っていた。  親はいない。お金もない。住む家もない。あるのは、仲間と友達だけだった。  そして、そんな仲間達が集めたお金を持って、犬少年がパン屋に向かっていた。  もちろん店で一番安いパンを買う為だ。  だが、その途中でスキルを買って損したという若い男達の話を聞いて、進路を教会に変えてしまった。  スキルは教会で高額で授けらるもので、安いパン代では絶対に買えないものだ。  しかも、ガチャスキルなので、何が授けられるかは分からない。さらにスキルは1人1つしか持てない。  欲しくなかったスキルだからといって、再挑戦は出来ない。  けれども、犬少年は運が良かった。  熱心な信者の爺さん、婆さんの助けにより、スキルをパン代で授けてもらえることになった。  そして、犬少年が授けられたスキルは【ダンジョン】だった。
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文字数 37,008 最終更新日 2024.05.17 登録日 2024.05.11
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