苦痛と恐怖と屈辱小説一覧

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35歳になる希理子は今後の生き方について迷っていた。
彼女は10年間席を置いたSM業界にマンネリを感じていた。
この仕事から足を洗って普通の仕事に就き、できることなら結婚をして女らしく生きるのも良いだろう、と彼女は考えるようになった。
彼女はSM女王の仕事が好きであり、誇りを持っていた。
しかしSM依存症とも言えるディ―プなお客に対しては違和感を抱くようになっていた。
責めへの耐性ができてさらに強い責めと刺激を求めるM男に対して、彼女は違和感を抱くようになっていた。
お客あっての商売とはいえ、あまりにも浮世離れしたプレイに彼女は嫌悪感さえ抱くようになった。
女の幸せと女王様家業の間に立って悩む希理子であった。
文字数 17,321
最終更新日 2025.07.12
登録日 2025.06.24
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