夢導文 小説一覧

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歴史・時代 完結 長編
本作は〈影咒記(EIJUKI)〉の江戸咒譚 第二篇 ― 紫陽花庵夢死帳(あじさいあんむしちょう) ―です。 江戸の闇に息づく恋と祈りの記録を描きます。 ――影は祈りを映し、咒は恋を刻む。 江戸の夜に咲いた十の物語、それを人は『影咒記』と呼ぶ。 恋が祈りに変わり、祈りが呪いとなる。 紫陽花の香に導かれた、夢と死の江戸幻想譚。 六月、湯島の裏手に咲き誇る紫陽花の庵――。 髪を結うだけで「恋が叶う」と噂されるその場所で、ある日、娘が眠ったまま息を引き取った。 南町奉行所同心・榊原新右衛門は、かつて心を通わせた霊・おせんとともに、再び怪異の気配を追う。 枕元に残されていたのは、一通の艶書。 “あなたの夢に、今夜も私は参ります――” それは恋文に見えて、実は死を誘う呪いの文だった。 死者の髪を混ぜた墨。 血の香を帯びた筆致。 そして「夢導文」と呼ばれる、人の意識を夢の中で操る禁呪。 庵の女主人・お貞、夢占師の咲弥、そしてかつてお貞が愛した男・弥一郎――。 過去に果たされなかった恋が、いまなお夢を介して現世を蝕んでいく。 「夢で逢えぬなら、死して添い遂げる」 紫陽花の香とともに、女たちは静かに命を落としていった。 おせんの霊視が見抜いたのは、恋と祈りの境にある“執念”そのもの。 愛が祈りを超えたとき、それは呪いへと変わる。 弥一郎の墓に供えられた紫陽花。 そこに封じられていたのは、男の髪と未練。 そして、その“念のこり”が艶書の墨となり、娘たちを夢の中で呼び寄せていた――。 榊原新右衛門は、おせんとともに夢の界へ踏み込む。 愛と怨が交錯する夢の底、弥一郎の霊が語る真実とは。 そして、恋の記録「夢の記(ゆめのしるし)」に記された最期の文の意味とは。 『江戸咒譚 弐 ― 紫陽花庵夢死帳 ―』 恋慕が祈りに変わり、祈りが呪いに転じるとき―― その想いを斬るのは、人か、霊か、それとも愛そのものか。 江戸を舞台に、人の情と死の境を描く、和風幻想捕物長編。 雨と紫陽花、そして香のように残る恋の記録。 静かな余韻とともに、江戸の夜が花開く。 『影咒記』連作はこちら → 明神恋咒変/紫陽花庵夢死帳/湯煙鬼火奇譚 ※毎晩21時頃更新予定。 江戸に残る“祈りと咒”の記録を、どうぞゆるやかにお読みください。
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文字数 47,132 最終更新日 2025.11.06 登録日 2025.10.18
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