線路 小説一覧

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黒猫ミッドナイト――かくされた楽園を走る者

黒猫ミッドナイト――かくされた楽園を走る者
右目には、失われた楽園。左目には、壊れた世界。 片目の黒猫が、線路の上でほんとうの居場所を探す物語。 ある日、空を裂く光と共に、黒猫ミッドナイトはすべてを失った。 母の温もり、兄弟たちの気配、花の匂いに満ちた楽園――そして右目の視力も。 だが、失った右目の代わりに、彼は不思議な力を手に入れた。目を閉じれば、灰になったはずの楽園がもう一度よみがえる。左目に映るのは、静まり返った灰の世界。右目に浮かぶのは、失われた命のぬくもり。二つの世界を同時に見つめながら、ミッドナイトは走り続ける。 やがて見つけた一本の線路。その先には、まだ生きている場所があるかもしれない。旅の途中で出会うのは、飼い主の魂を背負う白い犬ジェット、誇り高きロバのセルバンテス、爆撃を生き延びた亀のタオ、そして魂だけになった二人の老人。それぞれに傷を抱えた仲間たちとともに、ミッドナイトはあの日、空を裂いた光の「出どころ」を目指す。 憎しみを晴らすためではない。ただ、なぜこの世界が壊れてしまったのかを、この目で見届けるために。 隻眼の黒猫と仲間たちが線路をゆく、喪失と再生の物語。
児童書・童話 連載中 長編
感想数 0 文字数 1,260 最終更新日 2026.07.06 登録日 2026.07.06
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