機械兵 小説一覧

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月は人工天体だった――記憶喪失の少女を拾った平凡な俺が、人類を滅ぼす月に抗う

月は人工天体だった――記憶喪失の少女を拾った平凡な俺が、人類を滅ぼす月に抗う
月は、ただ夜空に浮かぶ衛星ではなかった。 それは太古の異星文明が地球へ生命を蒔き、その進化を見守るために造った巨大な人工天体だった。 深夜のコンビニ帰り。何者にもなれず、夢さえ諦めかけていたフリーター・相川ユウキは、月明かりの届かない路地裏で一人の少女を拾う。彼女が覚えていたのは「ルナ」という名前だけ。胸元には月の模様が浮かぶ謎のペンダント。水もテレビも朝食も、初めて見るように驚く彼女を、ユウキは放っておけなかった。 だが翌日、黒衣の追跡者が現れる。二人はテロリストに仕立て上げられ、口座も身分も奪われ、一夜にして世界から消された。ルナを「月の鍵」と呼ぶ秘密組織アルカナ。月の支配から人類を解放しようとする反乱組織シルヴァームーン。敵と味方、支配と自由、二つの正義が激突する中、ルナの失われた記憶が目覚めていく。 やがて明かされる真実――月は地球を守るため、人類そのものを滅ぼそうとしていた。 剣も異能も持たないユウキにあるのは、誰も見捨てない愚直さと、戦いの素人だからこそ見抜ける小さな違和感だけ。その「弱さ」は、完璧な機械兵にも最強の戦士にも持てない、最後の切り札となる。 守りたいのは世界ではない。 彼女が笑って「おはよう」と言ってくれる、当たり前の朝だ。 追う者にも守る理由があり、反逆者にも捨てられない理想がある。昨日まで殺し合っていた者たちは、目覚めた月のAIと機械兵団を前に、互いの憎しみを抱えたまま共闘を迫られる。砂漠、深海、富士山地下を舞台に、正義が反転し、仲間の犠牲が次の一歩へつながっていく。最後に問われるのは、人類に生きる価値があるかではない。不完全な誰かを、それでも愛せるかということだ。 現代SF×逃亡サスペンス×終末バトル。人類を造った月と、月に造られた少女、そして何者でもない青年が挑む、世界の夜明けを巡る物語。これは、世界より一人を選び抜く物語です。これは、孤独と愛を巡る物語だ。
SF 連載中 長編
感想数 0 文字数 144,137 最終更新日 2026.07.12 登録日 2026.06.15
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