不思議な館小説一覧

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 気が付くと、いつの間にかおじいちゃんの大きな館に着いていた。  それは、白い色と黒い色の2階建て。白と黒が縦横に、館を自分のスペースをちゃんとわきまえているかのような模様だ。  いつの間にか、雨の止んだ東の方からの朝日がその白さをより一層、白くする。まるで何も変哲もない透明なコップに入れた、山羊の乳みたいだ。  黒い色の方は、つやつやの廊下のように黒い色が光っている。  玄関の扉を開けると、鍵がかかってないことと、両脇にある雫が滴る植木鉢の片方に大きな蜘蛛がいたことが解る。  僕は中に入ると、蜘蛛が話しかけてきた。 「坊主。中の中には、入るなよ」 「え」  僕はしゃべる蜘蛛に振り向いた。 「その中さ。その中の中には入っちゃいけない」  虐待を受けたヨルダンは世界中のドアのある不思議な館へと旅するサバイバルホラー。   注 この作品にはちょっと、怖い要素があったりしますが。   ヨルダンと一緒に勇気を出して冒険にいきましょう。   
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文字数 81,375 最終更新日 2022.11.07 登録日 2019.02.04
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