覗き穴小説一覧

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十三歳の春、僕は村の教会で女神様から天職と特殊技能を授かった。 天職は盗賊、特殊技能は覗き穴だった。 僕は勇者になって正義の味方のなりたいと思っていた。 でも授かった天職は悪役だし、しかも特殊技能はせこい小物が感満載だ。 これは父ちゃんにも母ちゃんにも言えない。 反社会的な犯罪者として、村から追い出されてしまう。 最悪、村の広場の欅に吊るされてしまうかもしれない。 幸、お告げは僕達の頭の中で聞こえるだけで、僕以外には解らない。 僕が口を噤んでいれば、人に知られる事も無い。
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文字数 25,745 最終更新日 2019.09.28 登録日 2019.08.31
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