ミステリー 証拠重視 小説一覧

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残されたものは覚えている――物証鑑定士クゼ・ミラの事件録 

残されたものは覚えている――物証鑑定士クゼ・ミラの事件録 
「問題がなかったのではありません。問題が存在しない形へ、誰かが整えています」 銀髪の少女クゼ・ミラは、王立学院で物証鑑定を学ぶ学生である。 人の証言は揺らぐ。記録は書き換えられ、声を奪われた被害者は反論できない。それでも、傷ついた机、燃え残った留め具、切り取られた報告書は、そこで何が起きたのかを覚えている。 ミラの力は、犯人を見つけるためのものではない。 残された証拠を集め、証言の矛盾を暴き、罪が証明された時――黒い鏡が現れ、罪人の仮面を剥がす最後の鑑定《真貌剥離》が始まる。 学校を守るため、いじめを隠した教師。 娘を守るため、無実の他人へ罪を着せた父親。 村の生活を守るため、死者へ責任を押しつけた経営者。 見捨てられた者を救うため、他人の身体を寄付の代価にした神父。 彼らの善意も、愛情も、救った人々も、すべて本物だった。 ミラはそれを否定しない。 理解する。事情も認める。 それでも、犠牲にされた一人への責任だけは逃がさない。 これは、声を失った者に代わり、残された物から真実を拾い上げる物証鑑定士の事件録。
ミステリー 完結 長編
感想数 0 文字数 124,455 最終更新日 2026.07.22 登録日 2026.07.22
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