現代文学 三十路小説一覧

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仲の良い男子ふたりが親友となることはある。男子と女子の場合は仲が良くても、あまり親友とは呼ばれない。もし続けば恋人関係になる場合はある。 北条克彦と三枝孝之助は、他にも三人の幼馴染の女子と親交があり、三十半ばになった今でも交遊は続いていた。 克彦は望んでいた仕事に就き、若くして管理職に就いた。仕事に没頭し充実感を得ている克彦にとって恋愛は関心外のことであり、部下の成長とチームの評価を高めることに専心する日々を送っていた。 松下玲子は箏の先生をしていた克彦の母の親友の娘である。中学進学時から、箏の弟子として北条家に出入りする。 克彦と玲子の親交はその頃から続いて二十年になろうとしているが、その間、克彦が玲子を恋人だと思ったことは一度も無かった。 婚約した親友の孝之助は、恋愛に疎い克彦を案じて、身近な女性との過去の交友を思い返してみるようにと助言する。 過ぎた日々に思いを馳せ、客観的にフォトアルバムを見てみよう試みた克彦は、男女ふたりだけが写る写真に魅入られる。写真のふたりは、ただの仲良しカップルには見えなかった……。 《フィクションです。》
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文字数 69,144 最終更新日 2024.01.26 登録日 2024.01.26
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