大衆娯楽 社会問題小説一覧
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ある街に1人の殺し屋がいた。
その男の名前は山ヶ崎徳(のぼる)。
受けた依頼は必ず達成させる一流の殺し屋のもとに1人の少女が現れる。
「お願いします…助けてください...!」
地下の薄暗い事務所で、涙ながらに助けを求める女子高生、佐藤飛和璃(ひかり)。
どうやらその娘はクラス全員からいじめを受けているらしい。
そして、自分をいじめる奴らをどうにかして止めて欲しいと震える声で言った。
翌日、飛和璃の学校に行った山ヶ崎はエアコン業者に扮して様子を見ることにした。
何事も無く朝の会が始まり、1時間目2時間目と進んでいき、昼休憩になった。
飛和璃が大袈裟に言ってるだけだと思い、帰ろうと校舎の外に出た山ヶ崎。
するとどこからか話し声が聞こえてくる。
山ヶ崎は声が聞こえるところへと向かった。
そこには飛和璃の姿と4人の同級生と見られる男女がいた。
「おい、お前。陰キャの癖に偉そうに意見してんじゃねえよ!」
飛和璃の腹に蹴りを入れる男子。
ただただすみませんと繰り返す飛和璃を見た山ヶ崎は「はぁ」とため息をついてゆっくりと近づく。
「あ?何だこのおっさん」
「汚ねー。何こいつ、すげーキモいんですけど笑」
「ここはおっさんが来る場所じゃねえぞ。社会のグズが、さっさと消えろや」
のそのそと男女のもとに近づく山ヶ崎。
「てめえ、舐めてんな?殺されてぇの?」
「そんなに死にてえならなあ!殺してやるよ!ゴホッ」
スッと少年の腹に蹴りを入れる。
「ふっ、女に暴力……社会のグズはどっちだよ?」
一流の殺し屋の反撃が始まる!
文字数 14,132
最終更新日 2024.01.28
登録日 2023.10.01
落ちぶれたロリコン変態ジジイ作家が連載小説を書くというお話。
近頃全く売れていない小説家の落花傘飛高【らくかさんとびたか】は、成人男性向け週刊誌に掲載する原稿の執筆を依頼されていた。各回原稿用紙二十五枚を書くことになっているのだ。
連載タイトルを「多人駁論【たじんばくろん】」と決め、周辺の人物を語り手にして現在社会の不条理を描こうと考えた落花傘は、まずは自らの視点で、プロローグ「尻拭き神様」を書き上げた。初回締切り日の朝のことだ。そこへ出版社の谷沢【タニサワ】が原稿を取りにきたのだが、枚数が足りていない。苦肉の策として未発表の短編小説「尻実検」でスペースを埋めるという危なっかしい滑り出しとなる。
続いて隣家主人・渥夫【アツオ】さんが語り手として登場。彼は谷沢の大学時代の先輩でもあり、谷沢と二人でよく一緒に呑んでいる。先輩なのに気が小さい渥夫さんと厚かましい谷沢との居酒屋での会話風景を描いた一章「便所文庫創刊」である。
以降、谷沢とその妻子、渥夫さんの親族、さらにペットの縞栗鼠までもが語り手を務めることになる。
数々の社会問題を見事に斬ってやろうと豪語していたのに、魔法少女が出てきたり、国営ガス会社をめぐる戦いがあったり、谷沢夫婦・渥夫さん夫婦の夜の営みだとか、もう支離滅裂。はたまた孫たちからヤラセ疑惑を追求されたりと、「大丈夫なのか? このジジイ作家」という有り様。あげくの果てには、今は冥王星に住んでいるという交通事故死した悪友がしゃしゃり出てくる。何でも冥王星は今、破綻寸前だとか。そして迎えた連載最終回でとんでもないことが……。
笑い・エッチ・怒り・お涙あり。赤唐辛子の様にピリリと辛口の利いた批評(仮)全十二章にプラス三章で残念な結末!?
(補足事項)
章ごとに内容が整っているので、各章が短編(7~8千文字)で、それら15編を集めた一章完結型作品集としても読めます。そして15編が緩い繋がりを持っていて、全体として一つの長編小説(約11万文字)になっているのです。そういう設計を綿密に考えて作り上げた作品です。だから、たまたま手にした週刊誌に連載されている小説を、その号だけ読んでみるみたいな感じで、どの章でも好きに選んで読むという読み方も大いに推奨できるのです。
挿絵が計8枚あります(14. 26. 28. 32. 40. 46. 52.)。カクヨムさんでも文章だけ重複投稿しています。
文字数 113,507
最終更新日 2021.08.20
登録日 2021.06.22
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