歴史・時代 木戸孝允 小説一覧
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1867年。京都川原町で暗殺されたことになっている坂本竜馬は実は生きていました。西郷隆盛らの勧めでアカウントを変え、アメリカ合衆国に渡り、日系アメリカ人「Ray Sakamoto」として人生をやり直します。ボクシングの賞金試合やボディガード、株取引などで生計を立てつつ、ロックフェラー、カーネギー、デューイらと親交を深め、ついにはフランクリン・ルーズベルトを担ぎだしてアメリカ大統領にし、アメリカを世界一の超大国へと育て上げました。
一方で日米を往来し世界人類の平和と繁栄、なにより面白いことがしたくてさまざまな仕掛けを作っていきます。西郷隆盛、木戸孝允の親友二人にもマルチアカウントを推奨。アメリカでの師匠、ジョン・デューイに示唆を受け、哲学や経済学にも傾倒。また、ロックフェラー、カーネギーらとも仲良くなり、ウォール街に出入りし、アメリカ式資本主義を満喫した。
資本主義を謳歌する一方で、竜馬は心のどこかでマルクスの哲学、社会主義的エッセンスの必要性を考えていた。1929年。ウォール街の株価大暴落に端を発する「世界恐慌」を受けて、竜馬は、ルーズベルトと「ニューディール政策」。日本では高橋是清、石橋湛山らと「時局匡救事業」という「積極財政的」、「社会民主主義的」な政治を仕掛けていった。
「ニューディール政策」や「時局匡救事業」は一時的には成果を上げたが、経済を超越した哲学的な問題が露顕。リベラルと保守のイデオロギー対立は世界人類に深刻な分断と対立を引き起こし、ナチスドイツや日本軍部の台頭を許した。
安寧もつかの間。急激なリベラル化、竜馬が作り出したムーブメントに民心が耐えられなくなり、世界中が保守的反動に走り、分断と対立、ついには第二次世界大戦へと世界は歩みを進める。
結局開戦し、竜馬は世界大戦を終わらせようと日米を行き来しますが、なかなか上手く行きません。終戦後1946年に竜馬は戦争責任を取って、ニューオーリンズの自宅で割腹自殺しました。111歳でした。
結局、世界を面白くしたのも竜馬でしたが、世界を破滅に追い込んだのも竜馬だったのです。なにゆえ、人類史最高の天才、坂本竜馬はこの世に生を受けたのでしょう。
竜馬は、ボクサーとしても野球選手としてもミュージシャンとしても哲学者としてもそれなりの仕事はできたはずだ。ただ、その話の広さ、「総合知」性と「大きな物語」を紡ぐ才能ゆえ、本質的には誰からも理解されなかったし、現代の歴史家でも彼に対する正当な評価は下せていない。
この物語でひとつ迫りたかったのは、「坂本竜馬の本質」です。竜馬は基本的にコミュ力お化けであり味方は多かったが、同時に敵も多かった。人類史を変える仕事をする大天才でありながら、大の嫌われ者でもあった。
文字数 49,631
最終更新日 2025.05.29
登録日 2025.05.29
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「奔波の先に~聞多と俊輔~」は、幕末から明治初期にかけての日本の歴史を描いた小説です。物語は、山口湯田温泉で生まれた志道聞多(後の井上馨)と、彼の盟友である伊藤俊輔(後の伊藤博文)を中心に展開します。二人は、尊王攘夷の思想に共鳴し、高杉晋作や桂小五郎といった同志と共に、幕末の動乱を駆け抜けます。そして、新しい国造りに向けて走り続ける姿が描かれています。
小説は、聞多と俊輔の出会いから始まり、彼らが長州藩の若き志士として成長し、幕府の圧制に立ち向かい、明治維新へと導くための奔走を続ける様子が描かれています。友情と信念を深めながら、国の行く末をより良くしていくために奮闘する二人の姿が、読者に感動を与えます。
この小説は、歴史的事実に基づきつつも、登場人物たちの内面の葛藤や、時代の変革に伴う人々の生活の変化など、幕末から明治にかけての日本の姿をリアルに描き出しています。読者は、この小説を通じて、日本の歴史の一端を垣間見ることができるでしょう。
Copilotによる要約
文字数 314,979
最終更新日 2024.06.29
登録日 2023.09.26
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アルファポリスの歴史・時代小説のご紹介
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