鳥肌注意 小説一覧

1
1

蒼月館の招待状

蒼月館の招待状
最初に足音を聞いたのは、夜明け前だった。 二度。間を置いて、また二度。 けれど、そのとき廊下には誰もいなかった。 招待状が届いたのは、それよりずっと前だ。 封筒の差出人は空欄で、同じ紙がほかの人にも届いていたらしい。 山の中の〈蒼月館〉に集まった顔ぶれは、互いに無関心を装っていた。 吊り橋を渡った人がいる。理由は聞きそびれた。 戻ってきたのかどうかも、誰も確かめなかった。 あの足音を聞いたのが幻だったのか、それとも——。 答えは今も、霧の中に置き去りのままだ。
ミステリー 連載中 短編
感想数 0 文字数 52,793 最終更新日 2025.08.24 登録日 2025.07.10
1