呪われし魔術師 小説一覧

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雷しか使えない落ちこぼれ魔術師、災厄と呼ばれる

魔法学院エルブランシュに通うルロイ・ハーヴェスは、 十八歳になっても万年Cクラスの学院の落ちこぼれだ。 使える属性は雷だけ。 複数属性を操るのが当たり前の学院で、ルロイは魔法の才能がないと見なされていた。 ただ一つ、誰にも知られたくない秘密を除いて。 ――過去に一度だけ、制御不能な雷の力を発現させたことがある。 二度とあの力を使わない。 そう決め、目立たず静かに学院生活を送っていたルロイだったが、 ある日の任務で状況は一変する。 本来ならCクラスが相手にするはずのないA級魔獣、ロックゴーレム。 教官が姿を消し、仲間が追い詰められる中、ルロイは仲間を守るために力を解放する。 雷しか使えないはずの少年が放った、常識外れの雷魔法。 その姿を見たAクラス教官は、震える声で呟いた。 「――呪われし魔術師か」 一つの属性しか扱えない代わりに、その属性を極限まで引き出す異端の魔術師。 かつて災厄を引き起こしたと恐れられ、歴史から姿を消した存在。 そして今、その力を持つ者が再び現れた。 ルロイが自分の正体に戸惑う中、西の王都ロアノアールに新たな「呪われし魔術師」が現れる。 その暴走をきっかけに、二つの王都の均衡は崩れ――戦争が始まった。 王から命じられたのは、暴走する「炎の呪われし魔術師」の制圧。 しかし戦いの中で、ルロイは大切な幼馴染を失い、自らも追われる身となる。 やがて辿り着いた海辺で、彼は一人の少女と出会う。 名前は、リュネス。 闇の魔法を操る、奴隷の少女だった。 自分と同じように、力ゆえに人から恐れられる存在。 彼女を救うことは、かつて「災厄」と呼ばれた自分自身を救うことでもあった。 雷しか使えない落ちこぼれ魔術師は、 自分の力を何のために使うのか――その答えを探し始める。
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