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異常存在対策機関――通称「機関」。
異常存在の確保・収容・保護を使命とするこの組織で、研究員の蒔奈有利は、ひとつの奇妙な記録に目を留めた。
最終編集者は自分。編集日は一年前。
けれど、蒔奈にはその記録を作成した覚えがなかった。
記録に記されていたのは、オブジェクト番号0077。
人の記憶を喰らい、やがて自分自身さえ認識できなくさせる、危険な人型アノマリー。
蒔奈は調査を進めるうち、そこにいるはずのない人物と出会う。
黒髪に白い肌。目を離せば、その顔さえ思い出せなくなる美しい青年。
「また捕まっちゃった」
彼は、蒔奈のことを知っていた。
蒔奈が忘れてしまった時間も、交わした言葉も、そして――二人の間にあったはずの感情さえも。
蒔奈は、一度覚えたことを決して忘れない。
そのはずだった。
何度忘れられても、何度離れても、彼は蒔奈を覚えている。
これは、すべてを記憶する研究員と、他人の記憶を喰らうアノマリーの物語。
失われた記憶の向こうにあるのは、罪か、執着か、それとも恋なのか。
たとえ君が俺を忘れても。
もう一度、君に出会うために。
記憶を喰らうアノマリー(異常存在)×超記憶を持つ研究員
※SCP財団の世界観をお借りしていますが、知らなくても読めます。
※手元では完結しています。毎日5話ずつ更新します。
※他サイトでも公開しています。
文字数 119,813
最終更新日 2026.10.28
登録日 2026.10.22
国際警備会社ISCの派遣員ケヴィン・カタギリは病室で目覚める。
そこで医師から自分が轢き逃げに遭ったことを聞かされるが、ケヴィンには事故以前一年ほどの記憶が失われていた。
記憶を失ったケヴィンに三人の男が全く同じことを言う。
「私たちは恋人同士だったんだ」
事故直前にボディガードの契約をしていた人気バンド666(スリーシックス)のボーカル、ミラン・アーキテクト。
同じく666のギタリスト、ドミトリ・カデシュ。
そしてケヴィンの大学時代からの友人であり音楽家、イゼット・ウィンター。
ケヴィンを轢き逃げした犯人の行方も分からないまま、三人のうち誰が本当の恋人なのか。それとも恋人などいないのか。誰が嘘を言っているのか。その理由は何故か。
それぞれの思惑と記憶を探り合いながら、ケヴィンはかつて自分が目の当たりにした光景を思い出す。
※作中に一部過激、スラング、相互同意の無い性描写等の記述、示唆する表現を含みますのでご注意ください。
※リバ、複数攻め同一受けの行為を示唆する表現があります。
※この物語はフィクションです。
※この作品は、「小説家になろう(ムーンライトノベル)」「fujossy」「エブリスタ」に同名義で、「pixiv」には別名義(寒星)で投稿されております。
文字数 214,869
最終更新日 2023.11.18
登録日 2022.10.29
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