「55分」の検索結果
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「第一話 完璧な一日」 抜粋
ふと、目が覚めた。雄介は携帯の時計を見た。朝の4時55分だった。
目覚ましは5時ちょうどにセットしていたが、5分ほど早く目が覚めたのだ。
こんなに朝早いのに今日は体が軽い。昨日飲んだ酒も残っていない。
ベッドへの未練は微塵もなく、すぐに顔を洗って、ジーンズとTシャツを着ながら
窓の外を覗いてみた。もう太陽は上っていて明るかった。天気は良さそうだ。
今日はバイクで走ろうと決めていたのだ。
走ろうと決めたのは昨晩の夜だった。まだ、4月も初旬なのに妙に暖かく、
そして月が妙にきれいだった。
その夜のうちに走りたくてうずうずしていたが、友人と飲んでいたので
雄介はその夜に走ることを断念した。
やっと走れる。
逸る気持ちを抑えながらライダーズジャケットに腕を通し、
エンジニアブーツに足をねじ込んだ。
外に出ると、まだ少し寒かったが、もう冬の寒さではない。
バイクのカバーを外すと4気筒900ccのエンジンを載せた美しい流線型をしている
“僕の相棒ちゃん”が姿を見せた。
続く‥
登録日 2016.02.14
「3029年6月13日午前7時55分01秒をもって世界は消滅する。」
突然この予言が世界中に広まった。
ある者は存在しない神を崇め祈り狂った。
ある者は自暴自棄になり犯罪を繰り返した。
また、ある者は普段と変わらぬ毎日を送っていた。
世界は混乱に包まれた。
そこでとある団体が世界を救うために立ち上がった。
そして俺は世界の消滅を防ぐために、何より愛する日常を守るためにレテスノムと呼ばれるモノと戦うこととなる。
幾度となく立ち塞がる壁、仲間の裏切り、隠された真実___________
優しく残酷なこの世界の闇に俺は立ち向かう。
文字数 14,413
最終更新日 2019.03.10
登録日 2019.02.23
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