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【魂の石(宝石)】を体内に宿す、魔法の国クリスタリア。
国一番の魔法と剣の使い手でありながら、王位継承の争いから逃れるため、光の王女エレナはすべてを捨てて魔法のない人間の国『アイゼン王国』へと亡命する。
身分を隠し、孤独に潜伏する彼女が出会ったのは、無骨だがどこか優しい大工の青年・ガンだった。
「俺はこれでも大工だからな。あんたが抱えてる寂しさ、俺が半分背負いたい」
差し出されたゴツゴツとした温かい手。エレナはその不器用な優しさに救われ、二人はお互いに素性を隠したまま、ささやかな新婚生活を始める。
手作りの家具、初めての料理、そして重なり合う手のぬくもり。
二人のまわりには、いつも賑やかな大工仲間(?)たちも集まり、偽りの日常の中で、二人は確かに本物の愛を育んでいく。
──しかし、エレナは知らなかった。
愛する夫・ガンが、実は大工などではなく、現体制への下剋上を企てる冷徹な暗殺部隊『七誓(しちせい)の騎士団』の最年少騎士であることを。
そしてガンもまた知らなかった。自分の守る可愛いお嫁さんが、隣国の最高戦力たる王女であることを。
昼は新婚夫婦としてのほほんと愛を育み、夜は裏家業のプロとしてそれぞれの戦いに身を投じる二人。
お互いに大きな「嘘」を抱えたままの二人の生活は、やがて国家を揺るがす大きな運命へと巻き込まれていく──。
※平民騎士と逃亡王女が、偽りの新婚生活の中で本当の『王とは何か』を見つけるまでの、切なくも壮大な愛と誓いの物語。
文字数 53,568
最終更新日 2026.11.07
登録日 2026.10.07
「クヨクヨすんなよ!バカ!」
最愛の娘が遺した最後の魔法球から、そんな怒鳴り声のようなエールが響き、そして静かに光が切れた。
僕の名前はアルヴィス。五百年以上の時を生きる、老いることのない「天人」の魔法使いだ。
かつての僕は、この静かな山奥で誰とも関わらず、ただ時間が過ぎ去るのを待つだけの孤独な怪物だった。永遠に近い時間が続く退屈な人生録。それを変えてくれたのは、七十三年前の土砂降りの雨の日、泥だらけの赤いワンピースを着て僕の前に現れた、十歳の少女だった。
やがて少女は美しい女性へと成長し、僕たちは種族の壁や周囲の反対を乗り越えて夫婦となった。僕の止まった時間の中に、人間の持つ有限で、圧倒的に温かい時間が流れ込んできた。
二人の子供たちの誕生と、魔法の才能ゆえに引き裂かれた長女との十年の断絶。
人間の時間の歯車は残酷で。僕が三十歳の若々しい姿のまま時を止めている傍らで、最愛の妻は白髪を揺らす八十三歳のお婆ちゃんになり、僕の腕の中で静かに息を引き取った。
人間の世界に一人残され、再び訪れた果てしない孤独。けれど、僕の胸の奥は、彼女たちが遺してくれた圧倒的な愛の言葉によって、温かく満たされていた。彼女たちは、僕たち魔法使いの「永遠」に負けないほどに濃密で、美しい人間の時間をきっちりと生き抜いているのだ。
君との愛と思い出は、これから先、何百年、何千年の時が経とうとも、いつも僕のすぐそばにあるから。
「また、きっと出会う。僕の大切な人と」
これは孤独だった不老の魔法使いが、一瞬の命を燃やす人間たちと出会い、見送り、それでも彼らの遺した愛位を胸に抱いて未来へと歩み出す、果てなき人生の記録。
文字数 104,678
最終更新日 2026.11.07
登録日 2026.10.25
タワマンで一人ぼっちの一ノ瀬緒斗(いちのせおと)と、大家族を背負う学年2位の完璧美少女。
交わる筈のなかった2人が、お互いの孤独を埋めるように溺れていく。
高2の間宮すず(まみやすず)は、才色兼備を地で行く美少女。しかし家では、入院中の母に代わって中2の双子、少1の妹、2才の弟の面倒を見つつ、実家ビストロを手伝う超多忙な日々を送っている。
学校一のイケメンの一ノ瀬緒斗は「ダルい」が口癖で、群がる女子に辟易し、広いタワマンで一人コンビニ飯を食べる日々。
自分の時間がない鈴と、一人の時間しか持てない緒斗。正反対の悩みを抱える二人が付き合い始めたことで、冷え切っていた緒斗の生活に鈴や鈴の家族の温かさが、そして鈴の過酷な日常に緒斗という「逃げ場」が生まれる。
時に悩み、時に激しくセックスに溺れ、彼の狂信的なファンクラブから嫌がらせを受けながらも、二人の距離は縮まっていく。やがて緒斗は、鈴の大家族の中に「息子」のように溶け込んでいき…?
二人が見つける「本当の家族」のカタチとは。
【週1〜2回更新(土日中心)/溺愛/青春/現代恋愛】
文字数 182,344
最終更新日 2026.11.07
登録日 2026.09.20
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