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大学生の愛瑠の前に、恋人の姉である恵が現れる。田舎暮らしの恵は弟に会いに上京してきたのだろう。そう考えた愛瑠に向かい、彼女は衝撃的な言葉を口にしてきた。「私はある事件の謎を解明するために、一年後の未来から来たの」殺人事件の謎を解くために未来から来たという恵の言葉を、愛瑠は訳あって素直に信じることにする。愛瑠と恋人の優にも関係深いという事件。その真相に愛瑠が気付くとき、そこには確かに愛が存在していた。真犯人なりの、深い愛が――。
193回コバルト短編小説新人賞「もう一歩」の作品です。
文字数 8,243
最終更新日 2021.03.02
登録日 2021.02.28
受験生の二瑚の胸には漠然とした不安や焦りや寂しさがある。みんなが当然のように抱き、飼い慣らしている《奴》を二瑚はいつからか持て余すようになっていた。呆然と橋の上から川を覗き込み、死んでしまいたいなどと心にもないことを考える。そんなとき、初恋相手と同じ名前をした、昔飼っていた犬とよく似た一人の少年が現れてーー。
小説家になろう、でも公開中。161回コバルト短編小説新人賞「もう一歩」の作品です。
文字数 10,202
最終更新日 2021.01.24
登録日 2021.01.24
役者志望の春菜は、劇団のオーディション当日に事故に遭った。
その後、友人と小旅行に来た春菜は、劇団・探偵事務所・お悩み相談室、三つの看板を掲げる不思議な店で振袖を着た探偵と出会う。
「あなた、このままだと死にますぜ」
失礼な言葉を口にした探偵に対し必要以上に腹を立ててしまう春菜だったが、店を訪ねた翌日から宿泊先の旅館で怪奇現象に悩まされるようになってしまい、仕方なく探偵を頼ることに。不可思議な現象は続く。女将が零した謎の言葉。春菜を呼ぶ謎の声。そして、友人の抱えた秘密……!
幾つもの謎と疑問を探偵が解いたとき、舞台に立つ夢を諦めようとしている春菜の前で、劇団の幕が上がる。
『ノベル大賞』一次選考通過(一部改稿)
文字数 79,862
最終更新日 2020.04.04
登録日 2020.03.04
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