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領主ランドルと結ばれ、国境の城塞町ガーデルで暮らし始めたエレノア。
ある日、ランドルは王都からの呼び出しを受け、十日間だけガーデルを離れることになった。
昼寝をして、町をぶらぶら歩き、誰にでも気さくに声をかける昼行灯領主。
そんな彼しか知らなかったエレノアは、軍服をまとい「団長」と呼ばれる、知らなかったランドルの姿を目にする。
離れて初めて気づく寂しさ。
そして十日後、帰ってきた彼を迎えたとき、エレノアはまたひとつランドルのことを知る。
本編後の二人を描く、甘く穏やかな番外編。
※本編『門番だと思ったら、領主でした』の後日談です。
※ストーリー・恋愛重視です。Rシーンは終盤にあります。
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登場人物
◆ランドル(領主・30歳)
ガーデルの領主。普段は昼寝をして町をぶらぶら歩く“昼行灯”だが、王都では軍服をまとった元騎士団長。誰も本心を読めない切れ者だが、婚約者のこととなると少し様子がおかしくなる。
◆エレノア(商家の娘・23歳)
ランドルの婚約者。今ではすっかりガーデルの一員となり、市場の商人たちからも頼られる存在に。留守番の十日間、指折り数えて彼の帰りを待つ自分に、少し驚いている。
文字数 9,093
最終更新日 2026.08.25
登録日 2026.08.25
国境の城塞町へ、行商人として潜入したエレノア。
人質にされた妹を救うため、領主の屋敷から軍事機密を盗み出さなければならなかった。
標的は、“昼行灯領主”と噂されるランドル。
そこで出会ったのは、行商の荷車を押してくれる、昼寝でもしていそうなのんびりした門番――そう思っていた男。
彼の正体は、この町を何度も守り抜いてきた領主ランドルだった。
正体を隠して近づく彼女と、彼女の嘘に気づきながら見守る彼。
嘘から始まる、国境の城塞町を舞台にした恋物語です。
※ストーリー・恋愛重視です。Rシーンは終盤にあります。
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登場人物紹介
◆ランドル(領主・30歳)
この町の領主。ぼさぼさ髪に着崩した服、昼寝と散歩が日課の“昼行灯”。子どもと遊び、荷車を押し、りんごを勝手に味見する。――が、その正体は、国境を何度も守り抜いてきた切れ者。のんびりしているようで、町のことも、人のことも、よく見ている。
◆エレノア(商家の娘・23歳)
妹を人質に取られ、敵国から送り込まれた素人スパイ。商隊育ちの経験を生かして行商人として町に溶け込むが、人を騙すことにも傷つけることにも向いていない。標的だったはずの領主や町の人々の優しさに触れ、少しずつ心が揺らいでいく。
文字数 18,929
最終更新日 2026.08.17
登録日 2026.08.17
世界を救った英雄も、誰かを支えた助手も、いつか役目を終える。
元英雄ダルガンは、故郷アルナスで「街のお父さん」と慕われる何でも屋。
帰る場所を持たない研究助手エルナは、遺跡調査で彼と出会う。
文通を重ねるうちに、少しずつ距離を縮めていく二人。
けれど、幸せになることが怖くなったエルナは、その想いから目を背けてしまう。
それでもダルガンは、たった一人の彼女を迎えに行った。
やがて二人は、同じ家へ帰るようになる。
役目を終えた二人が、帰る場所を見つける物語です。
【第二章 新しい日々】
帰る場所を見つけた二人の、その後の物語。
一緒に料理をして、ときどき喧嘩をして。
穏やかな毎日を重ねながら、少しずつ夫婦になっていく二人。
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登場人物
ダルガン(36歳)
元英雄。現在は街の何でも屋として暮らす「街のお父さん」。不器用だが世話焼き。
エルナ(26歳)
古代文明研究者ルドルフの助手。美しい容姿を持ちながら、自分を大切にすることが苦手な女性。
文字数 56,244
最終更新日 2026.08.10
登録日 2026.07.24
――加護は宿りません。けれど、想いは残せます。
三十二歳のガーネットは、剣や武具に模様を彫る装飾職人。
麦の穂、帰り星、傷を抱く蔦。
彫るのは魔法でも加護でもなく、持ち主が形に残しておきたい想いだけだ。
腕には自信がある。
三十二という年齢と、やわらかくなってきた自分の体のほうには、まるでない。
ある日、その工房へ、三つ年下の騎士団副官ダグラスが訪ねてきた。
隊の剣に何を刻むか尋ねると、彼は答えた。
「帰ってくる隊がいいです」
部下を一人も失いたくない。願いは、それだけ。
その日から、ダグラスは「進捗確認」を理由に工房へ通いはじめる。
「……この前も確認しませんでした?」
「しました」
「では、今日は?」
「……進捗確認です」
他人の想いなら、いくらでも形にできる。
自分に向けられた想いだけが、どう扱えばいいのかわからない。
ずっと他人のために彫ってきた職人が、自分のための一本を彫るまでの話。
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◆ガーネット(32)
武具装飾職人。仕事の腕には自信あり、自分自身には自信なし。仕事終わりの一杯が好き。
◆ダグラス(29)
騎士団副官。「全員、無事に帰す」が信条。最近なぜか進捗確認が多い。
文字数 15,062
最終更新日 2026.08.02
登録日 2026.08.02
図面を一枚見ただけで、「その設計では十年で崩れます」と言い切る女性がいる。
旅する設計士、リディア。三十二歳。
水路と街づくりが専門で、相手が王でも宰相でも、仕事となれば遠慮はしない。
今回の依頼先は、砂漠の国。
そこで出会ったのは、国の実務を背負う宰相ラーシムだった。
真面目で働き者。甘い言葉など、まず出てこない男である。
二人は水路を引き、街をつくりながら、互いの仕事を知っていく。
分からないことを、分かったふりをしない。
間違っていれば、立場に関係なく認める。
そうして積み重なった尊敬は、いつの間にか仕事だけでは収まらなくなっていた。
けれど、リディアは旅する設計士。
この国での仕事が終われば、次の街へ発ってしまう。
そんな彼女を、ラーシムは引き止めなかった。
その代わり――帰ってきても困らないように、工房も、通行証も、旅の支度も、先に全部整えてしまう。
尊敬から始まる、砂漠の国のお仕事恋愛です。
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登場人物
◆リディア(32)
旅する設計士。水路と街づくりを専門に、各地を渡り歩いている。
体力はまるでないが、図面を読む目は確か。
身分や肩書きで態度を変えず、王も宰相も仕事相手として見る。
良い仕事をした人は、きちんと評価する。
そして仕事の話になると、相手が誰であろうと容赦がない。
◆ラーシム(28)
砂漠の国の宰相。
王である兄を支えながら、財政や治水など、国の実務を背負っている。
真面目で働き者。そして、何でも自分で抱え込みがち。
甘い言葉は苦手なのに、気づけば工房や通行証まで用意している。
燃えるような赤い髪を三つ編みにした、戦士のような体躯。
◆ザミルーン(32)
ラーシムの兄で、砂漠の国の王。
女好きで豪快。書類を見ると眠くなる。
財政や治水は弟に任せっぱなしだが、人をまとめたり、交渉の場を作ったりすることには滅法強い。
弟の恋には、本人よりずっと早く気づいている。
※Rシーンは後編です
文字数 12,014
最終更新日 2026.07.20
登録日 2026.07.20
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