砂漠の宰相と旅する設計士
図面を一枚見ただけで、「その設計では十年で崩れます」と言い切る女性がいる。
旅する設計士、リディア。三十二歳。
水路と街づくりが専門で、相手が王でも宰相でも、仕事となれば遠慮はしない。
今回の依頼先は、砂漠の国。
そこで出会ったのは、国の実務を背負う宰相ラーシムだった。
真面目で働き者。甘い言葉など、まず出てこない男である。
二人は水路を引き、街をつくりながら、互いの仕事を知っていく。
分からないことを、分かったふりをしない。
間違っていれば、立場に関係なく認める。
そうして積み重なった尊敬は、いつの間にか仕事だけでは収まらなくなっていた。
けれど、リディアは旅する設計士。
この国での仕事が終われば、次の街へ発ってしまう。
そんな彼女を、ラーシムは引き止めなかった。
その代わり――帰ってきても困らないように、工房も、通行証も、旅の支度も、先に全部整えてしまう。
尊敬から始まる、砂漠の国のお仕事恋愛です。
---
登場人物
◆リディア(32)
旅する設計士。水路と街づくりを専門に、各地を渡り歩いている。
体力はまるでないが、図面を読む目は確か。
身分や肩書きで態度を変えず、王も宰相も仕事相手として見る。
良い仕事をした人は、きちんと評価する。
そして仕事の話になると、相手が誰であろうと容赦がない。
◆ラーシム(28)
砂漠の国の宰相。
王である兄を支えながら、財政や治水など、国の実務を背負っている。
真面目で働き者。そして、何でも自分で抱え込みがち。
甘い言葉は苦手なのに、気づけば工房や通行証まで用意している。
燃えるような赤い髪を三つ編みにした、戦士のような体躯。
◆ザミルーン(32)
ラーシムの兄で、砂漠の国の王。
女好きで豪快。書類を見ると眠くなる。
財政や治水は弟に任せっぱなしだが、人をまとめたり、交渉の場を作ったりすることには滅法強い。
弟の恋には、本人よりずっと早く気づいている。
※Rシーンは後編です
旅する設計士、リディア。三十二歳。
水路と街づくりが専門で、相手が王でも宰相でも、仕事となれば遠慮はしない。
今回の依頼先は、砂漠の国。
そこで出会ったのは、国の実務を背負う宰相ラーシムだった。
真面目で働き者。甘い言葉など、まず出てこない男である。
二人は水路を引き、街をつくりながら、互いの仕事を知っていく。
分からないことを、分かったふりをしない。
間違っていれば、立場に関係なく認める。
そうして積み重なった尊敬は、いつの間にか仕事だけでは収まらなくなっていた。
けれど、リディアは旅する設計士。
この国での仕事が終われば、次の街へ発ってしまう。
そんな彼女を、ラーシムは引き止めなかった。
その代わり――帰ってきても困らないように、工房も、通行証も、旅の支度も、先に全部整えてしまう。
尊敬から始まる、砂漠の国のお仕事恋愛です。
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登場人物
◆リディア(32)
旅する設計士。水路と街づくりを専門に、各地を渡り歩いている。
体力はまるでないが、図面を読む目は確か。
身分や肩書きで態度を変えず、王も宰相も仕事相手として見る。
良い仕事をした人は、きちんと評価する。
そして仕事の話になると、相手が誰であろうと容赦がない。
◆ラーシム(28)
砂漠の国の宰相。
王である兄を支えながら、財政や治水など、国の実務を背負っている。
真面目で働き者。そして、何でも自分で抱え込みがち。
甘い言葉は苦手なのに、気づけば工房や通行証まで用意している。
燃えるような赤い髪を三つ編みにした、戦士のような体躯。
◆ザミルーン(32)
ラーシムの兄で、砂漠の国の王。
女好きで豪快。書類を見ると眠くなる。
財政や治水は弟に任せっぱなしだが、人をまとめたり、交渉の場を作ったりすることには滅法強い。
弟の恋には、本人よりずっと早く気づいている。
※Rシーンは後編です
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