砂漠の宰相と旅する設計士
◇ 全三話 ◇
図面を一枚見れば、「その設計では十年後に崩れます」と言い切る女性がいる。
旅する設計士、リディア、三十二歳。
水路と街づくりを専門とする一流の設計士。どんな相手でも臆することなく、自分の仕事を貫く女性だ。
そんな彼女が今回訪れたのは、砂漠の国だった。
彼女を迎えたのは――王ではなく、王の弟にして国の実務を一人で背負う宰相、ラーシム。真面目で、仕事一筋の男だった。
水路を引き、街を設計し、国の未来を語り合ううちに、二人の間に芽生えたのは、まず尊敬だった。それはやがて、恋へと変わっていく。
けれど、リディアは旅する人。仕事が終われば、次の街へ発ってしまう。
彼が選んだのは、縛ることではなく――彼女が帰ってきたくなる場所を、まるで都市計画のように、静かに整えてしまうことだった。
尊敬から始まる、砂漠の国のお仕事恋愛です。
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登場人物
◇リディア(32)
旅する設計士。水路と街づくりを専門とする、腕一本で世界を渡り歩く一流の技術者。体力はまるでないが、図面を読む目は誰にも負けない。身分にも肩書きにも態度を変えず、王も宰相も「依頼主」として同じ目で見る。
そして――人の仕事を、誰より正しく評価できる人。
◇ラーシム(28)
砂漠の国の宰相。王である兄に代わって、国の実務をたった一人で背負ってきた働き者。甘い言葉よりも、帰る場所を用意してしまう男。
燃えるような赤い髪を三つ編みにした、砂漠の戦士のような体躯。
◇ザミルーン(32)
ラーシムの兄で、この国の王。女好きで器が大きく、型破りな男。いつも人に囲まれている――が、その正体は人を動かす天才。
細かい実務はからきしだが、弟の恋には、誰よりも早く気づいている。
※Rシーンは後編です
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旅する設計士、リディア、三十二歳。
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そんな彼女が今回訪れたのは、砂漠の国だった。
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けれど、リディアは旅する人。仕事が終われば、次の街へ発ってしまう。
彼が選んだのは、縛ることではなく――彼女が帰ってきたくなる場所を、まるで都市計画のように、静かに整えてしまうことだった。
尊敬から始まる、砂漠の国のお仕事恋愛です。
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登場人物
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そして――人の仕事を、誰より正しく評価できる人。
◇ラーシム(28)
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燃えるような赤い髪を三つ編みにした、砂漠の戦士のような体躯。
◇ザミルーン(32)
ラーシムの兄で、この国の王。女好きで器が大きく、型破りな男。いつも人に囲まれている――が、その正体は人を動かす天才。
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※Rシーンは後編です
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