話が面白い人はそれだけで魅力的です。職場でも学校でも、テレビの世界でも動画の世界でも、頭一つ抜けて人気者になるのは、やはり話が面白い人です。また、話が面白い人はビジネスにおいても高いパフォーマンスを発揮することが多く、会社で重宝され、出世するのも早いと言われています。 さらに、AIの進化にともない、あらゆる人間の活動がAIに代替されるようになりましたが、AIは面白く話すのがそれほど得意ではないようです。面白く話す力は、AIに代替されづらい、人間ならではの能力の一つだとされているのです。
では、どうしたら話が面白い人になれるのでしょうか。 この連載では、元QuizKnockで、登録者数31万人の大人気YouTuberのだいふくさんが、動画配信をするなかで培ってきた、AIには真似できない「話が面白い人になるための技術」を解説していきます。
前回は、話し方で「つまらなそう」と思われやすい人に向けて、面白いと思ってもらいやすくなる話し方のコツの一部を紹介しました。
簡単に説明すると、話に“熱量”を感じさせることで話が面白いと思ってもらいやすくなるのですが、熱量は以下の5つのポイントに表れます。
熱量が表れるポイント
①声
②テンポ
③間
④表情
⑤身体
この5つのうち、①声、②テンポ、③間をどのように表現すれば、話に熱が乗るのか、ということについて解説したのが前回です。
声、テンポ、間、この3つを改善するだけで、話の伝わり方は変わり、普段つまらないと思われやすい人の印象も大きく変化すると思います。ただし、これですべてではありません。たとえば、声、テンポ、間がかんぺきな話し方をする人であっても、つねに微動だにせず真顔で話していたらもはや怖いですよね。ホラー映画のようです。怖すぎて警戒してしまい「この人から話を聞こう」という態勢に入れないと思います。
そこで重要になってくるのが、今回解説する④表情と⑤身体の動きなのです。
自分がしている話に熱量を感じてもらうためには、話しているときの表情が大事なポイントになりますが、基礎となる表情は、笑顔です。皆さんも「どうせそうだろうな」と思っていたと思います。とは言いつつそれは誰もが当たり前と感じるくらい重要だからですね。
私の得意分野であるゲーム実況を例にとって話してみましょう。有名な方のゲーム実況を見てみるとわかると思いますが、だいたい笑ってます。顔を見せていないゲーム実況であっても、笑い声で笑顔であることが伝わってくるのです。
笑っているということは人の警戒心を解き、好印象を与え、ふところに入りやすくしてくれます。それくらい笑顔の破壊力は高いということですね。
とはいえ、意識して笑顔をつくって話すというのは、不自然な笑顔になってしまいがちで、なかなか難しいと思います。
簡単なコツとしては、口角を柔らかくすることです。いったん鏡などで口角を柔らかく、心持ち上げて話す練習をするだけでもある程度形になると思います。
話すのが苦手で「暗い」などと言われる方は、一度口角を上げることを意識してみましょう。
あとは、表情というかは難しいですが、ようは明るい印象を与えられればいいので、「前を向く」ことも大事だと思います。
しっかり話し相手のほうを見ながら口角を柔らかくして明るい表情で話すだけで、話を聞いてもらえる確率がグッと上がります。口角を柔らかくする重要性は、超大手外資系企業のトップセールスの方も語られていました。
さてそれでは、ずっと笑顔で話しているだけで大丈夫なんでしょうか。さすがにそれは間違いということは誰でもわかると思います。話している最中ずっと笑顔でいられたら、逆に怖いですからね。
基本スタンスとしての笑顔は重要なのですが、笑顔の真の力は「笑顔から真剣な表情になったとき」に表れます。抑揚と同じで、差分はより深い印象を与えるのです。つまり、重要なことを言うときにわざと真剣な表情をすると、より相手の心に深く言葉が刺さるのです。
「ここまではあくまで過去の事例のおさらいでしたが(柔らかい笑顔、やや高めの声)、これから話すことはとても重要なことなのでよく聞いてください(真剣な顔で少し低い声、ゆっくりめに話す)」
のようなイメージです。
もちろんスタートラインは表情を柔らかくして話すことなのですが、それができてきた場合には、上のような表情変化も意識してみましょう。