人生100年時代を幸せに生きる明日への一歩

他人からどう見られているか、どうしても気になってしまう

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自分への「自信のなさ」の表れ

普段の生活の中で、どうしても気になってしまうことの一つに「他人の目」というものがないでしょうか。もちろんまったく気にせず我が道を突き進むような方もおられますが、そういう方はごく稀だと思います。

周りから「どう見られているのか」「どう思われているのか」「どう評価されているのか」と気になってしまうのはごく自然なことです。これは別の言い方をすれば、一種の不安の表れだと思います。例えば、知人が集まって何か井戸端会議をしていたら、それは自分の噂なのではないかと妙に気になったり、心がざわついてしまう経験は誰にでもあるのではないでしょうか。

この不安は、近所付き合い、職場の人間関係、交友関係など、いたるところに垣間見られますが、何がこうも人目を気にさせてしまうのでしょうか。

おそらく、「他人の目」が気になってしまう背景には、自分への「自信のなさ」があると思います。これが不安を感じてしまう要因の一つだと考えられないでしょうか。この不安をかき消そうとして、周りからの評価と自分を照らし合わせているというのが、他人からどう見られているか気になるということの実態だと思うのです。

「他人の目」を気にすることで安心を得ることもあるでしょうが、大抵の場合は劣等感を感じることの方が多く、不安や焦りのような感情はさらに大きくなり、自分で自分の首を絞めてしまうものだと思います。

できることならば避けたい習慣だと思いますが、どうしても「他人の目」が気になってしまうという方の気持ちをほぐすことに役立つ考え方があります。

~プラスに転換する考え方~
「他人の目」は、自分に自信を持つ糧にもできる

先に結論を言うと、「他人の目」は自分を若々しく生活させ続けることに利用もできるという捉え方をしてみることです。こう言うのには理由があります。

例えば、一般的にはある程度の年齢に達すると、「他人の目」を気にすることが少なくなるということを聞きます。実際、そのように見える方もおられます。
しかし、それは自分に自信がついたからということでも、世の中のことを悟ったからということでもないと思います。ほとんどは「もうどうでもいい」「あきらめた」「自分はもう若くないから」というような悲観的な心情が理由になると思うのです。
このような方は、他人の目を気にしなくてよい分、どこか寂しい気持ちを持っておられると思うのです。

しかし、「他人の目」が気になるという方は、その不安を逆手にとって、自分自身に欠けているものを見つけては補ったり、新たなことを学んでみることもできるのではないでしょうか。これは、生活をしていくうえでの「張り合い」や「活力」を意味します。
自分にはまだ「伸びしろがある」というふうに捉えてみてもよいと思います。

具体的には、自分の年齢や置かれた状況の中で自分に自信を持てるように鍛えていくように心がけることです。その結果、若々しく且つ楽しく過ごすことにも繋がると思うのです。
その結果、「他人の目」に対しても、以前ほどは嫌悪感を持つこともなくなってくるのではないでしょうか。

そもそも「他人の目」を気にすること自体、何も悪いことではありません。周りの目を意識しながら生活することは、社会の中で調和しながら生きていくうえで必要不可欠なことです。

しかし、注意すべきことがあります。それは、「他人の目」を気にし過ぎないようにすることです。あれこれ過剰に気にしていては身がもちません。

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プロフィール

大來尚順
大來尚順

浄土真宗本願寺派 大見山 超勝寺 住職
著述家/翻訳家

1982年、山口市(徳地)生まれ。龍谷大学卒業後に渡米。米国仏教大学院に進学し修士課程を修了。その後、同国ハーバード大学神学部研究員を経て帰国。僧侶として以外にも通訳や仏教関係の書物の翻訳なども手掛け、執筆・講演・メディアなどの活動の場を幅広く持つ。2019年、龍谷大学 龍谷奨励賞を受賞。著書に『あなたは、あなた。』(アルファポリス)『超カンタン英語で仏教がよくわかる』(扶桑社) 『小さな幸せの見つけ方』(アルファポリス)など多数。

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