迷えるオトナ女子のための自分らしさのトリセツ

思考の「渋滞」をスッキリ解消!モヤモヤを書き出して、自分らしい人生を再起動する方法

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走り続ける思考を止めて、心にスペースを作る勇気を持つ

自分らしさを探し続ける「自分迷子さん」は、自分が何をしたいのか分からないまま、外部の価値基準に合わせる傾向があります。自分らしさって何だろう、自分は何をしたいのだろうと疑問に思い、「自分らしさ」についてネットで検索することがあるかもしれません。そうした情報には、それっぽいことが書いてあるかもしれませんが、本当の自分がすぐに見つかるわけではありません。

なぜなら、「自分らしさ」の答えは、あなた自身の中にあるからです。「自分らしさ」そのものを誰かに教えてもらうことはできないのです。当たり前ですが、自分自身で見つけるしかありません。ただし、自分らしさを見つける方法はあります。そのための手順を少しずつお伝えしていきましょう。

まずは「立ち止まる」。そして次に「スペースをあける」ことに取り組んでみます。
あなたは、自分らしさを見つける暇もないくらい、忙しすぎではありませんか。「あれもやらなきゃ」「これもまだできていない」と次々ノルマやタスクに追われていては、自分が本当は何をしたいのか、何を感じているのかに意識を向ける余裕すらなくなってしまいます。

周りの期待に応えようと「良い子」「信頼できる部下」「頼れるリーダー」を演じ、プレッシャーを背負い、足元が見えないまま走り続けていると、人生の現在地を見失います。やがて、自分の人生のためではなく、誰かに認められるための人生を生きることになってしまいます。
失敗したくない、恥をかきたくない、空気を読み、周りの意見に足並みをそろえなければならない、と外部の価値基準ばかり気にして、自分の考えで決断することを回避したりあきらめたりしていると、自分らしさが分からなくなるのも当然なことなのかもしれません。

頭の中が忙しく、「こうあるべき」「どのように評価されるだろうか」といった考えでいっぱいになると、肝心な自分の感情や欲求に気づくことができなくなります。ですから、こうした頭のごちゃごちゃをいったん外に書き出して、頭の中にスペースを作ることが大切です。

頭の中のごちゃごちゃを書き出す方法

①‟ダラダラスマホ”をやめて、時間のスペースをあける

忙しいあなたは、この書き出す時間を確保することがまず大変ですよね。休みの日、普段どのように過ごしていますか? ショート動画やSNSを眺めるダラダラスマホ”を1時間だけやめて、まずは時間のスペースを確保しましょう。

②スッキリした場所を確保しよう

布団から抜け出し、寝転がっているソファから起き上がり、物が散乱したテーブルを少し片づけましょう。掃除や片付けをするのが億劫な人は、落ち着いたカフェに出かけるのもアリです。空間のスペースを確保します。

③息をふーっと吐き出す

肩をギューッと上げてからストーンと落とし、息をふーっと吐き出します。細く長く、蜘蛛の糸を吐き出すように、ふーっと吐き出しましょう。物事は出すのが先、入ってくるのがあとです。出入口、と言いますよね。呼吸もそうです。吐き出すのが先、吸うのはあと。わざわざ息を吸おうとしなくても、体の中の息を吐ききると、自然と息は体の中に入ってきます。

④頭の中のごちゃごちゃを書き出す

少し気持ちが落ち着いたところで、ノートを広げ、頭の中のごちゃごちゃを書き出してみましょう。

自分の本当の気持ちがわからない、本当は何がしたいのかわからない、という人は、頭の中の言葉をありのままに書き出してみましょう。これをジャーナリングといい、「書く瞑想」とも呼ばれます。
思いつくままにとにかく書き出してみるジャーナリングを、是非やってみてください。良いこともそうでないことも、重要なことも、些細なこともジャッジせず、とにかく書き出してみるのです。スマホのメモ機能に入力でも構いませんが、できれば紙にペンで書き出す方が、頭の整理に役立ちます。

時々、考え事が次々と浮かんで、書くのが追い付かない、手が疲れてしまう、という人がいます。たしかに頭の回転スピードが速い人は、考えがどんどん浮かんでくるので、書き出すこと自体疲れてしまいます。書きながら次の考えが気になっていると、手元と頭の動きがバラバラになってしまいます。「今ここ」に集中できなくなってしまいますよね。

手が追い付かない場合は、声に出しながら書くといいですよ。「たくさん書き出したい」「余すことなく書き出さなくては」という考えをいったん横に置いて、頭に浮かんだ考えを声に出して書き出し、それが書き終わったら次に浮かんだ考えを声に出して書くようにします。
せっかく浮かんだ考えが書き留められずに流れていってしまうこともあるでしょうが、そこにとらわれず、「また浮かんだ時に書けばいい」と置いておきましょう。

ジャーナリングを習慣にすると、メタ認知が育ちます。メタ認知とは、自分の「認知」を認知すること。認知とは、考え方、とらえ方、感じ方のことです。メタというのは「多層の」という意味です。平たく言うと、「あぁ、自分はこう思ってたんだ」と気づく、ということです。

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プロフィール

高井祐子
高井祐子

神戸心理療法センター代表。公認心理師。臨床心理士。アンガーマネジメントファシリテーター。主に認知行動療法、マインドフルネスを用いて個人心理療法をおこなう。20年のカウンセラー歴を持ち、2025年4月までに、のべ15,602名と関わる。オンラインカウンセリングでは、日本全国のみならず海外からの相談に対応、グローバルに「こころの専門家」として活動している。著書に『認知行動療法で「なりたい自分」になる』(創元社)、『「自分の感情」の整えかた・切り替えかた』(大和出版)、『ラクに生きるための「心の地図」』(ナツメ社)などがある。

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